ひろゆき氏、電動キックボード事故に「完全に安全な乗り物ない」 ルール規制どこまで? 専門家と議論
【映像】ひろゆき氏「もっとゆるいルールでいい」電動キックボードに持論
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 9月25日、東京・中央区にあるマンションの駐車場で、電動キックボードの初の死亡事故が発生した。現場では、52歳の男性が電動キックボードの運転中に車止めに衝突し、転倒。頭を打ち、その後死亡が確認された。

【映像】飲酒後に電動キックボードを運転か(事故が起きた現場)※冒頭〜

 男性が乗っていた電動キックボードは、国の実証実験として認可を受けた事業者「LUUP」が貸し出したもので、ヘルメットの着用は任意。警視庁によると男性はヘルメットを着用していなかった。また、男性はビールを飲んだ後に運転していたとみられ、現場の状況などから酩酊状態だった可能性が高いという。

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 電動キックボードは危険な乗り物なのか。安全性について、ニュース番組「ABEMA Prime」では、専門家と共に議論を行った。

 自動車ライターで自らも電動キックボードを愛用している渡辺たかとし氏は「今回の事故だけでは実証実験を失敗と言い切ることはできない」と話す。

「実際に使って、交通違反が増えるか、どのような人が使って事故が起きるかなど、それをあぶり出すのが実証実験だ。そもそも乗り物は自己責任になる部分がすごく多い。自分でルールを理解することも必要だ。乗り物それぞれに注意点がある。車両特性をちゃんと理解した上で、正しく乗るのが基本だ」

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 続けて、渡辺氏は「今回ヘルメットをかぶっていない人が亡くなったので、ヘルメットの着用義務については、話題にあがると思う」と発言。「飲酒運転は今までずっと言われている。継続的に議論されていくだろう」とした。

 ネット掲示板『2ちゃんねる』創設者のひろゆき氏は「自転車の事故でも死ぬ人はいる。完全に安全な乗り物はない。自転車も飲酒運転したらダメだ。電動キックボードも飲酒したらダメだよね、捕まるよねぐらいのルールだ。電動キックボード自体が危険という話ではないと思う。地域によっては『高校生は自転車に乗るときはヘルメットを着用しよう』といった決まりがあるかもしれないが、大人は自己責任だ。自転車にノーヘルで乗って死ぬ人もいるように、電動キックボードでも死ぬ人がいるという問題だ」とコメント。

 電動キックボードは本来、道路交通法上は原付扱いになるため、ヘルメットの着用が義務付けられている。実証実験のエリアでは、基準をクリアしたものについて、特例電動キックボードという扱いになり、ヘルメットの着用は任意となる。

 渡辺氏は「電動アシスト自転車も元々原付から派生した乗り物だ」とした上で「それが公に自転車として乗ってOKとなったから、前例がないわけではない。だから電動キックボードも、ヘルメットなしで良い方向に動いていくような気がする。安全性については、今後どう判断していくか、政府と民間が一体になってやっているところだろう」と話す。

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 「弁護士ドットコム」の調査によると、電動キックボードが「飲酒運転禁止」と知らなかった人が約4割いたという。

 通学などで日常的に電動キックボード「LUUP」を利用している大学生の米山慶太氏は「乗りたてのとき、正直ルールは分からないことが多かった」と話す。

「僕は大学生だが、定期的にやっているLUUPの乗り方講座で初めて知ったこともあった。ルールの整備面では、もう少しちゃんと発信をしてほしいと思う。徒歩15分から20分圏内であれば、LUUPは圧倒的に乗りやすい。ただ、すごい大きな観光用のバスが横を通ったときは、ちょっとヒヤッとした。ヘルメットは正直面倒くさい。手軽さはなくなってしまうと思う」

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 ひろゆき氏は「フランスでは、ローラースケートにモーターが付いたやつがあって、両足に付けて走る。そうすると原付やブレーキ、ハンドルといった概念もない」と紹介。続けて「電動で動く新しい便利なものを、今の法律に合わせよう、小型特殊に合わせようとすると、法律上の解釈が無理になる。だから、どうやったら事故を起こさないか、それを考えるべきだ。課題を乗り越えるのが面倒くさいから『とりあえず規制しよう』といって、ドローン産業が日本からなくなった。僕はもっとゆるいルールかつ自己責任でいいと思う。自転車も時速50kmくらい出せるが、そんなことやる人は日本でほとんどいない。自己責任でも日本社会は回るのではないか」と指摘した。

 ひろゆき氏の意見に渡辺氏も「電動アシスト自転車がバイクから自転車の扱いになったときも『事故が増えた』と、今と同じような言われ方をされた」とコメント。

「当時は実証実験もやっておらず、法律がバンと切り替わったから、今回のような混乱はなかった。実証実験をやっている間に、ルールの話し合いが行われている状態だ。今、しっかりとしたものが決まっていない状態で、運用されている」

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 プロデューサー・慶應義塾大学特任准教授の若新雄純氏も「この後じわじわとルールが厳しくなって、目新しさなくなるとブームが去ってしまう」と警鐘。「自転車でもまあまあ代用できる。今は目新しくて、乗っているとちょっと楽しい。ただ、移動手段として本当に便利か。そのうち、盗難などの問題も出てくるだろう。ルールが厳しくなって、ヘルメットの着用義務といったルールができたら、僕のように『髪型が崩れるのが嫌だ』と思う人もいる。ルールがガチガチになってまで使いたいものかと思えてしまう」と述べた。(「ABEMA Prime」より)

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