将棋の竜王戦2組昇級者決定戦が10月5日に行われ、増田康宏六段(24)が屋敷伸之九段(50)に90手で勝利した。次戦では、1組昇級をかけて都成竜馬七段(32)と対戦する。
若手有望株の一角を担う増田六段が、ベテラン強豪の屋敷九段に快勝した。約4年ぶり、公式戦2局目の対戦となった本局は屋敷九段の先手番で「角換わり腰掛け銀」の出だしとなった。積極的な姿勢を見せる先手に対し、後手も昼食休憩を挟み48分を投じて香得しながら角を成る一手を選択。桂馬、飛車を連携させて一気に優位に立った。
終盤戦に突入後も増田六段の攻撃は止まることなく、屋敷九段を圧倒。先手玉の脱出ルートを塞ぎつつリードを押し広げて、鮮やかに勝利を飾った。この結果で、増田六段は自身初の1組昇級に大きく前進。次戦の都成七段戦に勝利すると昇級が決定する。
第35期竜王戦は、10月7・8日に七番勝負が開幕。現在のタイトル保持者で初防衛を目指す藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)に、4期ぶりの復位を狙う広瀬章人八段(35)が挑戦する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)