飛び交う高打点、ド派手な打ち合いを剛腕で制した。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」10月6日の第1試合、EX風林火山・松ヶ瀬隆弥(RMU)が今期初トップを獲得。試合後は「正直ホッとした」と穏やかな表情を浮かべた。
この試合はKONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典(連盟)、赤坂ドリブンズ・丸山奏子(最高位戦)、TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)、松ヶ瀬の並びで開局。4日のチーム開幕戦では二階堂瑠美(連盟)と二階堂亜樹(連盟)がラスを引き、苦しいスタートとなっており、この日は立て直しのトップが欲しいところだった。
東1局は親番の滝沢に大物手を決められ、4万点超えのリードを許してしまう。最初の見せ場は東2局にやって来た。3巡目にドラの4索を重ねて七対子のイーシャンテンとすると、次のツモで赤五万を重ねてテンパイ。發待ちでリーチをかけると、太い腕を振りかざし、迫力満点の一発ツモ。リーチ・一発・ツモ・七対子・赤・ドラ2・裏ドラ2の1万6000点を手に入れた。
東4局の親番では持ち味の「繊細さ」を武器に、アガリを掴んだ。8巡目に3・6・9筒待ちで親満貫のテンパイを果たすと「(ピンズの)状況があまりにも悪すぎた」とダマテン。これを丸山からロン、タンヤオ・平和・赤2・ドラの1万2000点とした。その後もライバルの高打点のアガリが続き、松ヶ瀬は南3局を迎えて2着目。ここでは瀬戸熊のリーチと丸山の仕掛けをかいくぐり、鳴いてチンイツのテンパイにたどり着いた。これを瀬戸熊からアガって8000点、トップ目に立つと、南4局はしっかり守ってゲーム終了。チームに今期初の勝利をもたらした。
この試合は満貫以上8回の乱打戦。巧みな手作りに加えて、要所では決してアガリを取りこぼさないようにと「繊細さ」も活かしたトップだ。インタビューでは「正直嬉しいですし、ホッとしましたね」。それに続けて「今日ここで僕が負けるとズルズルそのままいっちゃってもおかしくないような感じもするので」と、連敗スタートの嫌な流れが断ち切れたことを喜んだ。「まだまだ91試合残っていますので、全力で優勝目指して頑張ります」とファンに向けて力強く宣言。視聴者からは「さすが麻雀戦力枠」「マッツガセ!マッツガセ!」「頼りになるぜ」「ガセ強いわ!」と多数のコメントが寄せられた。
解説のKADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)は「謙遜していましたが『パーフェクトだわ』って言うじゃないかと思っていたくらい、かなり仕上がった半荘だったと思いますね」と脱帽。Mリーグデビュー2年目の今年、開幕前には「最低目標+300」と個人の目標を掲げている松ヶ瀬、MVP争いにも食い込む活躍が今年も期待できそうだ。
【第1試合結果】
1着 EX風林火山・松ヶ瀬隆弥(RMU)5万1200点/+71.2
2着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典(連盟)4万4200点/+24.2
3着 TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)3万600点/▲9.4
4着 赤坂ドリブンズ・丸山奏子(最高位戦)-2万6000点/▲86.0
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)








