将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)が10月7日、第35期竜王戦七番勝負第1局で広瀬章人八段(35)と午前9時から対局を開始した。開幕局の舞台は東京都渋谷区の「セルリアンタワー能楽堂」。初防衛を目指す五冠王の藤井竜王が、どんな時も平常心でハイパフォーマンスを発揮する元竜王・広瀬八段を挑戦者に迎え、どのような戦いを見せてくれるか。
【中継】第35期 竜王戦 七番勝負 第一局 1日目 藤井聡太竜王 対 広瀬章人八段
藤井竜王は、2016年10月に四段昇段。順位戦A級(A級:1期)。2022年は、年初の王将戦七番勝負を制し五冠に。その後、叡王、棋聖、王位と3つのタイトルの防衛に成功し、早くも通算タイトル獲得数を大台の10期に乗せた。竜王戦は昨期、豊島将之竜王(当時)にストレートで勝利し初奪取。今期は初の防衛戦に挑む。
広瀬八段は、2005年4月に四段昇段。順位戦A級(A級:9期)。タイトルは第31期(2018年度)竜王と王位1期の通算2期。第31期は羽生善治竜王(当時)とフルセットの激闘を演じ、通算タイトル獲得数100期到達を阻み自身初の竜王に就位した。今期は2組優勝から決勝トーナメントを勝ち上がり、挑戦者決定三番勝負では山崎隆之八段(41)と戦った。五冠王から4期ぶりの竜王奪還を狙う。
両者は過去に公式戦6局を戦い、藤井竜王が5勝と大きく勝ち越している。しかし、広瀬八段が1勝を飾った一局は、当時17歳4カ月だった藤井竜王の初タイトル挑戦を持ち越しとさせた第69期王将リーグ最終局での一戦。羽生九段の通算100期、藤井竜王の最年少タイトル挑戦阻止と“記録ブロッカー”としての顔を持つ最強の挑戦者とあり、藤井竜王も最大限の警戒心を寄せていることは間違いない。
持ち時間は各8時間の2日制で、振り駒の結果、先手は広瀬八段に決まった。第2局以降は先手・後手が交互に入れ替わる。ABEMAでは、この対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)