将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)に広瀬章人八段(35)が挑戦する、第35期竜王戦七番勝負第1局は10月7日、東京都渋谷区の「セルリアンタワー能楽堂」で行われ、藤井竜王が60手目を封じて指し掛けとなった。あす8日午前9時頃に封じ手を開封し、対局が再開される。
初防衛を目指す藤井竜王と、4期ぶりの復位を狙う広瀬八段が激突するシリーズ。開幕局は振り駒の結果、挑戦者・広瀬八段の先手番で始まった。戦型は「角換わり腰掛け銀」に。比較的早いペースで駒組みが進み、早々に中盤戦へと突入した。難解で複雑な進行に、互いに持ち時間を慎重に投入。広瀬八段は1時間1分を投じて敵陣に強く銀を打ち込こむと、ABEMAの「SHOGI AI」はわずかに先手側に傾き出した。ABEMAの中継に出演した先崎学九段(52)は、封じ手の時点での局面を「先手が良さそうな上に、勝ちやすそうです。あと数手で大きく差がついてもおかしくない。2日目は午前中から目が離せないです」とコメントしていた。
藤井竜王は、今期防衛に臨んだ棋聖戦五番勝負と王位戦七番勝負の開幕局でそれぞれ永瀬拓矢王座(30)、豊島将之九段(32)に敗れて黒星発進。その後、連勝を飾って見事防衛を果たしたが、本シリーズの開幕戦ではどのような結末が見られるか。
2日目の対局は、8日午前9時頃から再開される。持ち時間は各8時間。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【封じ手時点での残り持ち時間】
▲広瀬章人八段 4時間8分(消費3時間52分)
△藤井聡太竜王 5時間(消費3時間)
(ABEMA/将棋チャンネルより)