将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)に広瀬章人八段(35)が挑戦する、第35期竜王戦七番勝負は10月8日、東京都渋谷区の「セルリアンタワー能楽堂」で第1局の対局を再開した。藤井竜王が1日目に封じた60手目は、銀で歩を取り込むだった。勝負どころから終盤戦に向けて、両者がどのような構想を描いているか注目だ。
対局2日目を迎え、午前9時頃に立会人の島朗九段(59)によって封じ手が開封された。藤井竜王が35分を使って封じた60手目は同銀と応じる一手だった。
開幕局の戦型は「角換わり腰掛け銀」が志向された。初防衛を目指す藤井竜王と4期ぶりの復位を狙う広瀬八段がタイトル戦で初激突するシリーズ。先手の広瀬八段、後手の藤井竜王ともに比較的早いペースで進行し、早々に難解な中盤戦に突入した。
先手は敵陣に銀を打ち込む積極性を見せると、ABEMAの「SHOGI AI」はやや挑戦者寄りの数字を表示。広瀬八段がそのまま押し切るか、絶対王者の藤井竜王が押し戻すか。開幕局の星のゆくえに注目度が高まっている。
持ち時間は各8時間。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)