「SUNTORY 将棋オールスター 東西対抗戦2022」の関西予選Bブロックが10月8日に行われ、稲葉陽八段(34)が高田明浩四段(20)を破り2期連続で東西対抗戦出場を決めた。
順位戦A級所属、名人挑戦経験を持つ稲葉八段が2期連続の自力予選突破を決めた。今期は2回戦の出場で、浦野真彦八段(58)、北浜健介八段(46)に勝利。準決勝では谷川浩司十七世名人(60)を破った。
Bブロック予選決勝では、2021年4月に四段昇段を果たした20歳の高田四段と対戦。高田四段の先手番で相掛かりの出だしとなった。先手の勢いのある攻めを、後手の稲葉八段は冷静に対応。乱されることなく優位に立った。決勝まで勝ち上がった高田四段も、大舞台を目前に簡単に屈することはできない。しかし、百戦錬磨の先輩を押し返すことは出来ず、稲葉八段の貫禄勝ちとなった。
ファン投票の結果、西日本地区代表は藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)、豊島将之九段(32)、山崎隆之八段(41)の3人が決定。予選突破組は糸谷哲郎八段(34)に続いて稲葉八段が関西代表5人目となった。最後の1枠を決めるCブロックは10月29日に予定されている。
◆SUNTORY 将棋オールスター 東西対抗戦2022 ファン投票による選出(東西各3人)、予選(東西各3人)、決勝戦(東西各6人)によって構成される。12月下旬に開催予定の決勝では、個人戦と団体戦のポイント数で優勝チームを決定。対局は全て持ち時間なし、初手から1手30秒未満で行われる。先手・後手は振り駒で決める。
(ABEMA/将棋チャンネルより)