フランス政府、国をあげての“タートルネック推し”が話題「ヨーロッパ版の“ウォーム・ビズ”になるのでは」
タートルネックが公的に? ビジネスシーンで流行る衣服の条件
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 ドイツのショルツ首相との会談に出席したフランスのマクロン大統領。ジャケットのインナーに着ているのはシャツでは無く、黒のタートルネックセーターだ。現在、フランスでは国をあげての“タートルネック推し”で話題となっている。

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 首相や閣僚もタートルネックの着用を推奨している。AFP通信によると、室内温度が19度未満になった場合にのみ、暖房を使用するよう国民に呼び掛けているという。背景には、原発の稼働量低下のほか、ロシアのウクライナ侵攻によるガス供給不足への不安など、エネルギー危機がある。

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 『ABEMAヒルズ』に出演したノンフィクションライターの石戸諭氏は、タートルネックについて「ヨーロッパ版の“ウォーム・ビズ”だ」と関心を寄せる。

「要は『社会情勢を受けて、着る服を変えていきましょう』ということ。通常ならば、スーツの下はシャツとネクタイ、あるいはベストが基本的にはヨーロッパの紳士服のルール。そうではなくてタートルネックを公的な衣類とみなすのは画期的。基本的に“上”から言われて流行るものではないと思う。特にヨーロッパでファッションというのは、『かっこいい、真似してみたい』と思わせると流行るというのがある。また、機能性があることも大事で、日本で夏場の半袖シャツが公的なものだとみなされるようになったのと同じように、フランスでも流行るのではないか」

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 石戸氏は、1979年に日本政府が推進しようとした「省エネルック」についても触れ、流行る公的衣類の条件について、自身の考えを述べた。

「省エネルックは、(現在のフランスと同じく)エネルギーの供給問題に端を発したのだろうが、半袖ジャケットに半袖シャツはまあ流行っていない。バランスが悪い、そしてかっこ悪い。その後のクール・ビズについても、外国の服飾業界の人たちは『え?なんで国が着るものを指定するの?』と不思議に思っていたけど、日本の気候に合わせて自ずと定着した。なので、実用性とかっこよさのどちらか、できれば両方という意味では『タートルネック』はどちらも満たしていると思う。見た目の品が良いので、フランス人の御眼鏡にも適いそうだ」

(『ABEMAヒルズ』より)

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