その強さは唯一無二。セガサミーフェニックスの茅森早香(最高位戦)が、アガリ6回の猛攻で他の選手を圧倒した。
今期はここまで4着・3着の成績。だが、前戦は痛恨の放銃が続く中、終盤に親の倍満で箱下の4着目から3着目に浮上させるなど、“らしさ”は見せていた。そんな状況で迎えたプロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」10月18日の第2試合は、起家からKADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳(連盟)、茅森、TEAM雷電の萩原聖人(連盟)、赤坂ドリブンズの村上淳(最高位戦)の並びで開始。東1局ではいきなり親の岡田に2900点を奪われるも、テンパイ流局で巡ってきた親番からは、前戦までのうっぷんを晴らすかのような怒濤の攻撃を仕掛けた。
まず東2局3本場、続く東4本場はテンパイ流局だったものの、供託が4本まで貯まった5本場では、わずか6巡目でテンパイさせてヤミテン。これをしっかりとアガって平和のみの1500点(+1500点、供託4000点)を獲得すると、7本場では岡田からリーチ・一発・平和・ドラの満貫・1万2000点(+2100点、供託1000点)を奪取し、早くも頭一つ抜け出した。それでも手を緩めない茅森は、8本場でもリーチ・ツモ・赤・ドラと2連続の満貫・1万2000点(+2400点)を加点。結局、この親番は9本場まで継続した。
その後、南2局1本場ではリーチ・一発・ツモ・ドラ3の1万8000点(+300点、供託2000点)を成就させ、昨年から目標とする「1日1跳」も達成。オーラスでも自身のアガリで試合を締め、最終的には9万点の特大トップでチームに大量ポイントを持ち帰った。勝利者インタビューで「結構、アガれそうなのもアガれなかったので、つらいなと思った」と過去2戦を振り返った茅森は、今回の試合については「今日は全部来た感じ」とコメント。大量得点については「もうちょっと稼ぎたかった」とし、「最高スコアを狙うんだったら10万点くらいないと、と8万点くらいの時に思いました」と貪欲な姿勢を見せた。試合中の厳しい表情から一転、笑顔を爆発させた茅森には、解説者も「あんなに怖かったのに、ほんわかしてましたね」と反応。「フェニックスファンのみんな、良かったね」。打点女王の座は、絶対に譲らない。
【第2試合結果】
1着 セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦) 9万点/+110.0
2着 赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦) 1万5100点/+4.9
3着 KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟) 400点/▲39.6
4着 TEAM雷電・萩原聖人(連盟) -5500点/▲65.5
【10月18日終了時点での成績】
1位 渋谷ABEMAS +376.0(10/94)
2位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +86.3(10/94)
3位 KADOKAWAサクラナイツ +44.1(10/94)
4位 TEAM雷電 +32.2(10/94)
5位 セガサミーフェニックス ▲15.4(10/94)
6位 U-NEXT Pirates ▲153.8(10/94)
7位 EX風林火山 ▲161.2(10/94)
8位 赤坂ドリブンズ ▲208.2(10/94)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)








