自身4戦目、ようやく手に入れた勝利の味は格別だ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」10月20日の第2試合は、U-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)がデビュー初トップを獲得。試合後は「早く監督とハイタッチをしたい」と笑顔を見せ、地元で待つ家族と仲間にはメッセージを送った。
試合は起家からTEAM雷電・黒沢咲(連盟)、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)、鈴木優、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)の並びでスタート。鈴木優は開幕カード初戦を任されるも、放銃が続きラス。その後2戦も苦しい展開が続いていたが、この日は開局からエンジンがかかった。東1局、先手を取ると大きな声でリーチ宣言。アガリ牌を引き寄せると再び力強くツモの発声。リーチ・ツモ・平和・赤・ドラ・裏ドラの1万2000点を完成させ、ロケットスタートに成功だ。
リードしても“戦闘民族”と称される男の鋭い攻めは緩まない。南1局は高宮の先制リーチに対してドラ8索を叩き切って追っかけ。「放銃してもまだ親がある」と強気で攻めたこのリーチは黒沢からロン。リーチ・ドラ・裏ドラの5200点でダメ押し、このまま逃げ切るかと思われた。
しかし歴戦の先輩Mリーガーは、簡単に新人の初トップを許さない。南4局は高宮が親跳満をツモ、あっという間に差が詰まってしまう。鈴木優は同1本場で中をポン、自ら幕引きをするべく前へ出る。そこへラス目のたろうがリーチ。振り込めばトップ転落もあり得る状況となったが、なんとか通る牌を見つけて、最後はたろうのツモでゲーム終了、鈴木優はチームメイトの仲林圭(協会)、KADOKAWAサクラナイツ・渋川難波(協会)の新加入3選手の中で、最初にトップを掴み取った。
デビュー後初の勝利者インタビューでは「嬉しいですし、早く控室に帰って監督とハイタッチしたい」と笑顔を見せた。単身赴任中ということもあり、地元に残って応援してくれる家族へ「家族も見てくれていると思います」と思いを馳せ、また「たくさんの人にお待たせしましたと言いたいですね」と、たくさんの仲間やチームメイトへメッセージを口にした。
支えてくれた人への感謝を、4戦目での勝利という形で示した鈴木優。これでようやくMリーガーの仲間入り、新生チームは2度目の戴冠を目指し、さらに航海が加速するはずだ。
【第2試合結果】
1着 U-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)4万4400点/+64.4
2着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)3万5200点/+15.2
3着 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)1万3500点/▲26.5
4着 TEAM雷電・黒沢咲(連盟)6900点/▲53.1
【10月20日終了時点での成績】
1位 渋谷ABEMAS +376.0(10/94)
2位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +156.1(12/94)
3位 KADOKAWAサクラナイツ +44.1(10/94)
4位 セガサミーフェニックス ▲15.4(10/94)
5位 TEAM雷電 ▲44.2(12/94)
6位 U-NEXT Pirates ▲135.1(12/94)
7位 EX風林火山 ▲161.2(10/94)
8位 赤坂ドリブンズ ▲220.3(12/94)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)







