怖くてもう見ていられない。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」10月20日の第2試合、オーラスを迎えて大量リードしていたU-NEXT Pirates・鈴木優（最高位戦）が、ライバルの猛攻を受けて一転ピンチに。あわや放銃、2着転落となりそうな鈴木に、実況の日吉辰哉（連盟）が声を枯らした。
鈴木優はこの試合、東1局に跳満をツモ。その後もリードに甘えず攻め続け、南4局を迎えて、2着目のKONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり（連盟）に3万2200点の差を付けていた。しかし高宮が親跳満をツモると、差はあっという間にわずか7200点と縮まった。
南4局1本場はラス目の赤坂ドリブンズ・鈴木たろう（最高位戦）がリーチ。仕掛けて局消化を狙っていた鈴木は、手詰まりを起こす。放銃して5200点は逃げ切りトップ、満貫は高宮に逆転を許してしまう。たろうのリーチはドラの白が雀頭のカン四万。鈴木優は10巡目、端牌の1筒を2枚落とし、無筋の4索を引くと切るものがなくなった。
ここで日吉は「鈴木優にのしかかるMリーグの試練！」と絶叫。視聴者も「見てられないｗｗｗｗｗ」「これキツいな」「やばいやばいやばいやばい」と大興奮だ。ここで鈴木優は「自分の手に赤五万がない。打点が必要な相手のリーチにカン四万はあり得る」との理由で四万より七万を先に選んだが、危険な状況は続く。解説の土田浩翔（最高位戦）も「まずいまずいまずい！」と連呼。その後、待望の安全牌である西を引くと「西あった！」と鈴木優の心境に寄り添った。
もはや絶体絶命と思われたが、たろうが最後の四万をツモ、鈴木優は逃げ切りトップとなった。試合を終えても鋭い目つきのままの鈴木優に日吉は「まだ緊張してる！息してない！」と叫び続けていた。
大トップだったはずが、あわや転落という窮地。今にも出てしまいそうなロン牌に、名物実況も絶叫、視聴者も興奮の渦という印象的なシーンだった。
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合（全188試合）。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各20試合・全30試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（16試合）に進出し、優勝を争う。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
