Mリーグという大舞台で揉まれ、確実に成長している。そう感じさせる妙々たる選択だった。赤坂ドリブンズ・丸山奏子（最高位戦）が10月25日、プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」の第1試合に出場し、華麗な放銃回避で解説者を唸らせる場面があった。
【映像】1度目は通して2度目は止める丸山奏子のファインプレー
南4局でのことだった。この時点で丸山は2着目のEX風林火山・二階堂瑠美（連盟）と2600点差でトップ目。ここまで4着・3着と結果を残せていないだけに、是が非でも今期初勝利を掴み取るべく自らのアガリで幕を閉じようと試みたが、熾烈な3着争いを繰り広げる渋谷ABEMAS・白鳥翔（連盟）とセガサミーフェニックス・茅森早香（最高位戦）も、鳴きを駆使してテンパイさせた。ここで丸山が引いた牌は茅森の当たり牌である4索。この4索は既に丸山が捨てていた牌であり、実況の松嶋桃（協会）が「さっき切ってる」と反応すると、解説の朝倉康心（最高位戦）も「いやー、これはどうだろう…」と続けた。「あらま」「掴んだ」「切るな」。ファンも注目する中、丸山が長考の末に選択したのは、テンパイ崩しでの“降り”。これには松嶋も「うわー、止めた」と叫び、朝倉も「素晴らしい」「これはすごい」と興奮を隠せない様子だった。
その後、丸山は流局で迎えた南4局1本場でも瑠美の当たり牌を回避。最終的に試合は瑠美に捲られて2着で終えたものの、丸山自身も「トップは取れませんでしたが、次に繋がるんじゃないかな」と、この日の闘牌には確かな手応えを感じたようだ。
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合（全188試合）。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各20試合・全30試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（16試合）に進出し、優勝を争う。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
