10月30日、プロレスリング・ノアが東京・有明アリーナに初進出。『ABEMA presents 有明凱旋 ーTHE RETURNー PRO-WRESTLING LOVE FOREVER.3~TRIUMPH~』が行われた。

 有明といえば、ノア旗揚げ時から長きにわたってオフィスと道場を構え、旗揚げ戦もディファ有明で行った“ノアの聖地”。その記念すべき聖地凱旋となるビッグマッチのメインイベントは、9・25愛知県体育館大会でライバルの拳王を破りGHCヘビー級王者となった清宮海斗が、挑戦者に藤田和之を迎え、初防衛戦を行った。

 挑戦者の藤田は、今年の2・23名古屋大会で中嶋勝彦を破りGHCヘビー級王者となりながら、4・30両国国技館での防衛戦を前に新型コロナウイルスの陽性反応が出たため王座返上を余儀なくされた元“最強王者”。藤田本人は「挑戦者の(列の)最後尾に並ばなければならない」と語っていたが、王者・清宮が「俺には倒さなきゃいけない相手がいる」「まずあの人を倒さないと、王者として先に進めない」と挑戦者に藤田を指名したことで、今回のタイトルマッチが実現した。

 試合は戦前の清宮の言葉通り、野獣を正面突破すべく、序盤のグラウンドの攻防から真っ向勝負。プロレス界随一のレスリング力を誇る藤田の壁はあまりにも厚いが、必死に食らいついていく。

 さらに張り手、ジャンピングニーを叩き込み、打撃でも藤田に正面からぶつかっていくが、肉弾戦では藤田が圧倒的に有利。それでも清宮は、トップロープから場外へ捨て身のトペ・コンヒーロ、ジャーマンスープレックス、さらに“武藤直伝”のシャイニング・ウィザードを決めると、藤田のお株を奪う顔面蹴りを3連発で叩き込んでいく。

 しかし、これで野獣の怒りに火をつけてしまう。藤田は、清宮の顔面蹴りからのフォールをカウント1で返すと強烈な張り手と豪快なラリアットでなぎ倒す。そして必殺のビーストボムから顔面蹴りで清宮をグロッギー状態にすると、トドメのビーストボムを狙う。

 清宮はこれをなんとか未遂に終わらせると、ロープに飛んでラリアットを狙う藤田にカウンターのフランケンシュタイナー! そのまま藤田の体にまたがると必死に押さえ込んで3カウントを奪取。執念ともいえる逆転のピンフォール勝ちで、GHCヘビー級王座初防衛に成功した。

 試合後、観客から祝福の「カイト」コールを浴びた清宮だが、マイクを握ると「俺はまだまだ挑戦なんだ。今日の試合で『なんだよ、清宮』と思ったかもしれないけど、絶対に俺がノアを引っ張っていくんで、俺を観に来てください!」と、反省の言葉とともに、あらためてノアを牽引していく決意を述べた。

 次なる防衛戦は、試合後に挑戦表明した“ノア無敗”のティモシー・サッチャーと11・10後楽園ホールで行うことが決定。また、微妙な3カウントに納得いかない表情でレフェリーに抗議していた藤田和之もこのまま引き下がらないだろう。

 挑戦し続ける若き王者・清宮海斗がノアの新時代を築いていく闘いは、まだ始まったばかり。真の王者になるべく、前に向かって進み続けるのみだ。
 
写真/プロレスリング・ノア

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