フェアプレー賞があるなら、その最有力候補だ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」11月7日の第1試合。親番を迎えたTEAM雷電・黒沢咲(連盟)が第1ツモを取り忘れ、U-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)がそれを指摘するシーンがあり、その正々堂々とした心配りにファンが沸いた。
南4局2本場、黒沢が第1ツモを取らずに、牌を捨てようとしたところ、下家の鈴木優がひとこと。これで黒沢はミスに気付き、すぐさま1牌ツモり、少牌を回避した。これに解説の土田浩翔(最高位戦)が「ツモってなかったんだ!」と気づき、実況の日吉辰哉(連盟)が「優が教えました。『ツモってないですよ』と。いやこれ鈴木優、フェアプレー賞!」と付け加えた。視聴者からもこの出来事には「優しい!」「あぶねー!」「これはジェントルマン」「ジェントルyou」と賛辞のコメントが寄せられた。
試合後、勝利者インタビューで黒沢は、自身のトップを振り返るより先にこの件を詫び、もし他の選手に同様のことがあれば自分も同じ対応ができるように心がけたい、と口にしていた。
選手に気を配っていなければ気付かない、瞬時のフェアプレー。今期デビュー後すでに2勝、実力を遺憾なく発揮する鈴木優の魅力に、さらに引き込まれるファンが続出した一幕だった。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)








