サッカーの「FIFAワールドカップ2022」が、今月20日からカタールで開催される。初めての中東、そして11月開催となる本大会では、日本はドイツ・コスタリカ・スペインと対戦するグループリーグを突破できるかに注目が集まっている。
「4年に一度のお祭り」とあって、普段はサッカーに詳しくなくても、楽しみにしている人は多いはず。そこで11月6日の『ABEMA的ニュースショー』では、観戦するうえで「知らなくても通ぶれる」11のフレーズを、サッカー元日本代表で解説者の岩本輝雄氏がレクチャーした。
■「三苫はジョーカーだよね」
「三苫」とは三笘薫選手のこと。まず名字を「みとま」と正しく読める時点で、「サッカー知ってるじゃん」となる。試合前半は出場しないことが多いが、ここぞと言うときに登場し、「決定的な仕事」をすることを、トランプの切り札にたとえた。なお岩本氏いわく、ネイマール選手(ブラジル)に並ぶほどのドリブルの名手だという。
■「3人目の動き!」
ゴールに向けて、縦のパスが入ったとき、パスした・された以外の「3人目の選手」が飛び出して、ボールをつなぐこと。お笑いトリオの黙っているメンバーが、突然ボケたりツッコんだりして、会場の笑いをかっさらうようなイメージだという。
■「ラインを上げろ!」
ゴールを守るディフェンダーたちの最後列を「最終ライン」と呼ぶ。ボールを自陣のゴールから遠ざけた(クリアした)とき、守っているセンターバックの選手たちがラインを上げる(相手陣地の方へ列を進める)と、攻めてきた相手選手は後退する必要があるため、シュートを打たれづらくなる。今回は強豪ぞろいのため、ラインの上げ下げによっては、大失点につながる可能性があると岩本氏は指摘する。用例として「吉田(麻也)もっと上げろよ!」「長友(佑都)ライン上げろ!」などがある。
■「バイタルでアイデア欲しいね」
ゴールに近い空間を「バイタルエリア」と呼ぶが、そこまでボールがたどり着いても、「3人目」の活用などのアイデアがないと、すぐ相手にクリアされてしまう。反対に「バイタル空いてるから、もっと締めた方がいいよ」と、守備の弱さにも応用できるフレーズだ。
■「ポイチ!ナイス采配!!」
日本代表・森保一(もりやす・はじめ)監督は、名前の後ろ2文字を音読みにした「ポイチ」のニックネームでサッカー界では親しまれている。森保は一般的にはめずらしい名字だが、「長崎に多い名前で、奥さんも(結婚前から)『森保』だった」(岩本氏)とのこと。
■「くさび入れろ!」
対戦チームの守りが固いとき、相手選手同士の隙間に、縦のパスを入れるのが「くさび」。「横パス要らないよ、早く『くさび』入れろよ」と使う。
■「デュエルで負けるな!」
サッカーは11人制のチーム戦だが、基本的には選手同士の1対1の勝負(デュエル)の積み重ね。デュエルで勝てるか勝てないかが、優勢・劣勢を決める。
■「南米はマリーシアうまいなぁ」
試合中、痛くないのに横になるなど、時間稼ぎをする行為のこと。南米の選手は特にそれが上手だという。
■「ボールウォッチャーになってるよ」
ボールばかり見ていて、自分がマークされているかに意識が向いていないこと。上手な選手は、ボールと同時に相手選手の動きも見ているという。
■「あれ偽9番だよ」
通常ゴールに向かって攻めるはずのフォワード(9番)が、チームが困っている時など、後ろに下がることもあるときに使う。岩本氏は、今回の日本代表でいえば、おそらく久保建英選手が担うだろうとし、三苫、伊東純也選手とともに注目すべき存在だとした。
■「セカンド拾え!」
クリアしたボールが落ちたあと、「セカンドボール」をうまく拾えるか。落ちる場所を予測して、臨機応変に動けるかどうかが、試合を左右するということだ。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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