【プレミアリーグ】ウォルヴァーハンプトン0-2アーセナル(日本時間11月13日/モリニュースタジアム)
スイス代表ジャカに変わって緊急出場し、前半は見せ場なく終わったポルトガル人MFヴィエイラ。しかし後半はギアを上げると、試合の均衡を破る秀逸アシストを披露。”ベルベットの左足”から繰り出される創造性溢れるプレーに視聴者たちから称賛の嵐となった。
先発出場したスイス代表MFジャカが、体調不良により試合早々にベンチへと下がった。交代で出場したのはヴィエイラ。ポジション奪取に向けたアピールの機会だったが、前半は準備不足や慣れない左インサイドハーフでのプレーだったこともあり、試合に入ることができず。サポーターからは批判の声も飛んでいた。
それでも後半に入ると徐々にボールに絡む機会が増え、54分にはブラジル代表FWジェズスが左サイドに流れてボールを受けると、それを追い越す形で裏に抜け出してマークを外しつつパスを受けることに成功。ワンタッチでボックス奥深くまで持ち運ぶと、少し浮かせた低めのクロスを放ち、それをキャプテンのノルウェー代表MFウーデゴールが押し込んで先制点を演出した。
前半と打って変わり、ウォルヴァーハンプトンの堅い守備を見事攻略したヴィエイラの動きにABEMA視聴者も、「ヴィエイラ仕事した」「ファーストタッチうますぎ」「ヴィエイラいいじゃん」「ヴィエイラあれを通せるのやばいな」「浮かせたのすげえな」「みんな謝らないと」などと称賛の言葉を贈っていた。
この1点で波に乗ったアーセナルは75分に追加点を決めて、クリーンシートで完勝を収めた。同じく首位争いをしていた2位マンチェスター・シティがブレントフォードに敗れたことで、クリスマスを単独1位での通過が決定した。
ジャカという今季の最重要選手が抜けた後にしっかりとその穴を埋める存在が出てきたのは、アーセナルにとってはかなりポジティブな要素である。ワールドカップ明けはUEFAヨーロッパリーグ(EL)とプレミアリーグのどちらも気の抜けない本気の戦いが続くため、少しでもスタメンと控えの差をなくすことが今季タイトルを勝ち取るため重要なこととなりそうだ。
そういった意味では今節のヴィエイラの左インサイドハーフでの活躍は、アーセナルにとって勝利と同じぐらいポジティブな結果と言えるだろう。
(ABEMA/プレミアリーグ)