羽生善治九段VS佐藤天彦九段 挑戦者決定二番勝負に進出するのはどっち?勝者組決勝 対局開始/将棋・棋王戦挑決T
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 将棋の棋王戦コナミグループ杯挑戦者決定トーナメントは11月17日、羽生善治九段(52)と佐藤天彦九段(34)による勝者組決勝の対局を午前10時から開始した。本局の勝者は、挑戦者決定二番勝負に進出する。現タイトル保持者の渡辺明棋王(名人、38)への挑戦に近づくのはどちらか。

【中継】羽生九段VS佐藤九段 挑決二番勝負進出をかけた戦い

 羽生九段は、1985年12月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:33期)、順位戦B級1組(A級以上:29期)。タイトルは歴代最多の通算99期を数え、7タイトル時代に全てを保持する七冠独占、永世称号の規定がある7タイトルの全てで資格を得る永世七冠を達成している。棋戦優勝45回も歴代最多で、今年度には史上最多の通算1500勝も達成した将棋界のスーパーレジェンドだ。棋王位はこれまでに13期獲得。今期は挑決トーナメント2回戦からの登場で、千葉幸生七段(43)、佐藤康光九段(52)、竜王挑戦者の広瀬章人八段(35)に勝利。準決勝では若手注目の筆頭株・伊藤匠五段(20)を破った。2014年度以来8期ぶりの挑戦、さらに2004年度以来18期ぶりの奪取を目指す。

 佐藤九段は2006年10月に四段昇段。竜王戦1組(1組:8期)、順位戦A級(A級以上:8期)。タイトルは名人3期で、棋戦優勝はタイトル戦昇格前の第2期叡王戦など4回。居飛車はもちろん、近年では振り飛車も指しこなすなど新たな将棋観を見せている。今期の棋王戦は、藤井竜王と同じく挑決トーナメント2回戦からの登場で高野智史六段(29)、郷田真隆九段(51)、糸谷哲郎八段(34)と強豪を撃破。準決勝では若き絶対王者・藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)から初勝利をもぎ取り決勝戦まで勝ち上がった。2015年度の挑戦時には渡辺棋王に1勝3敗で敗退。7期ぶりの2度目の挑戦、さらには初奪取を狙いたい。

 両者は2015年の第63期王座戦五番勝負、2016年度の第74期、2018年の第76期名人戦七番勝負と3つのタイトル戦を含め、過去24局の対戦があり、佐藤九段が14勝とわずかに勝ち越している。

 本局は勝者組トーナメントの決勝戦。勝者は挑戦者決定二番勝負進出が決まる。棋王戦は独自の敗者復活戦方式を設けており、負けた場合には敗者復活戦にまわり、勝ち抜いた場合は挑決二番勝負に進出することができる。この二番勝負では、勝者組の優勝者は1勝、敗者復活戦の優勝者は2勝すれば挑戦権が得られる。

 持ち時間は各4時間。振り駒の結果、先手は羽生九段に決まった。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。

(ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】第48期棋王戦コナミグループ杯挑戦者決定トーナメント 羽生善治九段対佐藤天彦九段
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