＜大相撲十一月場所＞◇四日目◇16日◇福岡・福岡国際センター
前頭十一枚目・阿武咲（阿武松）が前頭九枚目・阿炎（錣山）を押し倒しで下し、3勝目となる白星を挙げた。阿武咲は一度目の立ち合いでつっかけた際に、大きな声で「すみません」と頭を下げると、取組直後、倒れた相手に手を差し伸べる気遣いも見せ、勝ちっぷりと人柄の良さに館内は大きな拍手で包まれた。
最初の立ち合いで勢いよくつっかけた阿武咲。行司に「まだまだ」と制されて立ち止まると、すぐに仕切り線へと戻って「すみません」とマイクが拾うほどの声で一礼をした。
その後、2度目の立ち合いは成立。厳しいもろ手突きを耐えた阿武咲は、引いた阿炎の足がもつれるようにバランスを崩したところを逃さず、最後は押し倒しを決めて3勝目を挙げた。勝負が決した直後に阿武咲は、立ち上がろうとする阿炎のまわしをぐいっと持ち上げる気遣いを見せ、館内には拍手が沸き起こった。敗れた阿炎は今場所初黒星を喫した。
取組を受けて、ABEMAで解説を務めた元前頭・若ノ城は「足が流れてしまいましたかね」と阿炎の敗因を指摘。「いつもの阿炎のもろ手なんですけれど、阿武咲が前に出るのが強かったんだと思います。それで阿炎の回り込みが少し遅くなったので、足がもたついて流れましたね」と分析した。
好調・阿武咲の勝利に、ファンからは「やったね」「これは阿武咲の圧力完勝」「凄いな」と喜びの声も相次いで寄せられた。（ABEMA／大相撲チャンネルより）
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