メジャーリーグの記者によるシーズンMVPが11月17日(日本時間18日)に発表され、エンゼルス大谷翔平投手はア・リーグMVPのファイナリストに残っていたものの、受賞を逃した。同賞にはリーグ記録を更新する62本塁打を放ったヤンキースのジャッジ外野手が輝いた。ジャッジは選手間MVPやハンク・アーロン賞、シルバースラッガー賞など打者が獲得できる各賞で総なめ状態になった。
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投打二刀流で活躍する大谷と本塁打記録を更新するジャッジ、現地メディアでも今季のMVP争いは史上稀に見る大激戦と言われた。大谷は打者としては昨季の46本塁打には及ばないものの34本塁打、95打点、打率.273と活躍。今季から導入された両リーグのDH制、投手として降板した後もDHとして残れる通称「大谷ルール」をフル活用し、打席数も大幅に増加した。また投手としては開幕投手を務めると160キロ前後のストレートだけでなく、切れ味抜群のスライダーやスプリット、終盤には新球のツーシームを使いこなし15勝、防御率2.33、219奪三振とハイレベルな数字を残した。
ただ今季はジャッジの打撃成績が目覚ましく、本塁打数はア・リーグ新記録となる62本。メジャートップのOPS1.111、リーグトップの131打点、同2位の打率.311と、限りなく打撃三冠に近い数字を残すと、選手間によるMVPも大谷に競り勝って受賞。その後もハンク・アーロン賞、シルバースラッガー賞も手にしていた。
シーズン最終盤には来季、エンゼルスと3000万ドル(約42億円)の1年契約を結んだ大谷は、来季もトラウトやレンドンといった主力選手とともにポストシーズン進出を目指して戦うことになる。また開幕前の3月にはWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)があり、関係者・ファンが参加を希望する中、本人も栗山英樹監督に出場の意向を伝えたと明かしている。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)