「入玉も強いんかい!」藤井聡太竜王が見せた“新世界”にファンは大興奮「恐るべし竜王…」「超絶技巧」/将棋・棋王戦挑決T
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 将棋藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)が11月29日、棋王戦コナミグループ杯挑戦者決定トーナメントの敗者復活戦で伊藤匠五段(20)に135手で勝利した。同学年対決では、藤井竜王が入玉将棋を披露。スリリングな展開に、ファンは「王様の位置見てびっくり」「入玉も強いんかい!」「良いもの見たー」と大興奮の様子だった。

【映像】藤井竜王が入玉将棋で勝利した一局

 将棋界に輝く20歳対決とあり、大きな注目を集めていた一局。振り駒で藤井竜王が先手番となると、戦型は角換わりが志向された。序盤は猛烈なペースで進行。過去に第70期王座戦五番勝負の第2局で豊島将之九段(32)の先手、永瀬拓矢王座(30)の後手で指された一局を辿るように進み、68手目で前例を離れるまで対局開始からわずか58分という超スピードだった。

 昼食休憩明け、再開後は一気に激しい戦いに。伊藤五段の果敢な攻めに対し藤井竜王は受けに回り、金、銀と駒を取られることも厭わず入玉を決断。王様自ら華麗なドリブルを見せるがごとくするすると上部を目指し、公式戦では初めて相手の一段目に“ゴール”。終局後には「相手も入玉を狙ってくる展開もあり得るので、どうなっているか分かっていなかった」と話したが、最後は角打ちから勝利を引き寄せ白星を手にした。

 このスリリングな終盤戦には、視聴者も大興奮。「いやいや、入玉も強いんかい!」「確かに竜王の入玉は珍しい」「わくわくしたわ」「棋譜見てびっくりした」「王様の位置ー!」「また良いものを見たなー」と多くのコメントが寄せられた。

 ABEMAで解説を務めた飯島栄治八段(43)も、「藤井竜王の入玉将棋珍しいが、100%の精度で新しい将棋の世界が広がった一局だった。入玉将棋も得意としているというのに驚かされた一局だった」と絶対王者が見せた新しい世界観に目を輝かせていた。

 本局を制した藤井竜王は、敗者復活決勝戦へ。次戦では挑戦者決定二番勝負進出をかけて、王将戦七番勝負の挑戦を受ける羽生善治九段(52)と戦う。まだまだ続く“年度内六冠ロード”ではどんな新世界を見せてくれるか、ファンの期待は高まるばかりだ。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

【映像】藤井竜王が入玉将棋で勝利した一局
【映像】藤井竜王が入玉将棋で勝利した一局
【映像】藤井竜王の玉が相手陣の一段目に「ゴール」
【映像】藤井竜王の玉が相手陣の一段目に「ゴール」
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