将棋の第35期竜王戦七番勝負は12月3日、藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)と広瀬章人八段(35)が鹿児島県指宿市の「指宿白水館」で第6局2日目の対局を行っている。勝負はいよいよクライマックスへ。初防衛に向けて、藤井竜王が強い踏み込みを見せた。
初防衛か、フルセットか。運命の第6局、広瀬八段が前日に封じた一手は本命とみられていた銀打ち。飛車獲りの一手で左右への行先を問う一着だったが、藤井竜王が選んだのは上部への道。強く踏み込み、一気にペースを握った。
王者の攻勢は止まらない。追撃するように攻防の角を打ち込むと、広瀬八段は1時間58分の大長考の末に、受けの桂打ちを決断。やや苦しい中から、逆転の糸口を探っている。ABEMAの中継に出演した長岡裕也六段(37)は、藤井竜王は指された手に対応しているので、これしかないとすいすい対応している。一方、広瀬八段は受け方はたくさんあるが、確信を持ってこれで行けるというのを見つけられない状態で時間を使っているのではないか。そろそろ寄せ合いに入ってもおかしくない状況」と解説した。
勝負はクライマックスへ。第5局で足踏みした藤井竜王が決めきるか、広瀬八段が連勝でフルセットに持ち込むか。午後の戦いから目が離せない。持ち時間は各8時間の2日制。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【昼食の注文】
藤井聡太竜王 海鮮丼定食
広瀬章人八段 指宿産鰻重
【昼食休憩時の残り持ち時間】
藤井聡太竜王 3時間24分(消費4時間36分)
広瀬章人八段 1時間56分(消費6時間4分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)