8組の師弟により“最強の師弟”を決める超早指し戦「ABEMA師弟トーナメント2022」の予選対局を前に、前回優勝チームの畠山鎮八段(53)&斎藤慎太郎八段(29)師弟が集合した。連覇を目指すために必要な“平常心”を鍛えるべく、向かった先は日本最大の淡水湖・琵琶湖。畠山八段の発案で、どんな難局にも動じない強い心を鍛えるべく「ポーカーフェイスを保ったままマリンスポーツに挑戦!」という難易度の高い(?)企画にチャレンジした。
【映像】自虐全開の畠山八段とマリンスポーツに大はしゃぎの斎藤八段
青空の元にアロハシャツ姿の師弟が集合。“真顔でマリンスポーツにチャレンジ”という謎企画に、「30年くらい前、夏に師匠と海に行った棋士がいて『なんて可哀そうな』と話題にしていたけど、まさか自分が弟子と海に行くことになるとは…」と、早くも畠山節が全開の様子だった。
まずはマリンスポーツの“初形”とも言えるバナナボートに挑戦。バナナ型の細長いボートをジェットスキーでけん引し、高速で水上を駆け抜ける爽快なアクティビティだ。想像以上のスピードだったか、斎藤八段が「わー!」っと大声を上げると、師匠から「ポーカーフェイス!」とゲキが飛んでいた。落水しないように絶妙なバランス感覚を保つ畠山八段は、「私も(順位戦)B級1組に在籍していた時には、“落ちそうで落ちない男”って言われてたから!」とキメ顔。楽しそうにはしゃぐ斎藤八段を一目、「オレは師匠とマリンスポーツ一緒は絶対イヤだけどな(笑)。斎藤くんは器がデカいよ!」と自虐を炸裂させていた。
お次は、水圧で空を飛ぶ新感覚マリンスポーツ「フライボード」にチャレンジ。ボードの上では膝や腰を真っ直ぐ伸ばして直立することがコツと指南を受けるも、畠山八段は大苦戦。30回超の挑戦でついに浮上に成功した。一方、斎藤八段は難なくクリア。すでに“ポーカーフェイス”のお題を忘れ、師弟ともに満面の笑みで水上を浮上する不思議な感覚を楽しんでいた。
最後はうつ伏せで円盤型のボートに乗り、高速で水上を滑る「ビスケット」に挑戦。バナナボートよりも水面に近い上に、面積も小さいボートとあり迫力は満点。畠山八段は爆速にも「まだ行ける!まだ行ける!」と根性を見せたが、「あああああ!」と絶叫ののち師弟ともに落水。斎藤八段は「結構粘りましたよね!ポーカーフェイスで!」と互いの健闘を称えた。
すべての関門をクリアした畠山八段&斎藤八段は、爽やかな笑顔を交わし合い一層絆が深まった様子。視聴者からは「体張ってるなあ」「ポーカーフェイスは!?ww」とツッコミが飛んでいたが、畠山八段は「強力な平常心は手に入れたよね!」と総括。最後は「2連覇に向けて頑張りましょう!」と力強く拳を突き上げていた。
◆ABEMA師弟トーナメント 日本将棋連盟会長・佐藤康光九段の着想から生まれた大会。8組の師弟が予選でA、Bの2リーグに分かれてトーナメントを実施。2勝すれば勝ち抜け、2敗すれば敗退の変則で、2連勝なら1位通過、2勝1敗が2位通過となり、本戦トーナメントに進出する。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで、チームの対戦は予選、本戦通じて全て3本先取の5本勝負で行われる。第4局までは、どちらか一方の棋士が3局目を指すことはできない。
(ABEMA/将棋チャンネルより)