将棋の朝日杯将棋オープン戦二次予選が12月9日に行われ、広瀬章人八段(35)が石田直裕五段(34)に129手で勝利した。広瀬八段は午後2時から、千田翔太七段(28)を下した小山怜央アマと本戦出場をかけて対戦する。
広瀬八段の先手番で始まった一局は角換わり腰掛け銀に。石田五段が右玉を選んだのに対し、広瀬八段は矢倉から雁木と銀の位置を変更、攻撃重視の布陣を整えた。石田五段が広瀬陣深くに馬を作ったのに対して、広瀬八段は雀刺しで9筋を突破。激しい攻め合いで、どちらが先に寄せ切るかという勝負になった。
広瀬八段の竜と飛車、石田五段の馬と角、それぞれ大駒2枚の迫力ある攻めて相手玉に迫り続けたが、抜け出したのは広瀬八段。相手を受けなしの状況に追い込むと、最後はがっちりと自陣に手を入れて石田五段の攻めを分断。激戦をものにした。対局途中、機材トラブルもあった中、集中力を切らさなかったことも勝利へとつながった。
◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で優勝賞金は750万円。藤井聡太竜王が3回優勝したことでも知られている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)