「俺は有名なヤンキーだ」から中学生がトラブルに 少子化で“自称”の傾向? 専門家「認めてくれる人が周りにいない」
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 どっちが埼玉で有名なヤンキーか——。

 そうしたやりとりが発端となり、埼玉県警は12月7日までに、指定暴力団住吉会系組員の男と、中・高校生の男女あわせて11人を、中学2年の少年1人を傷害・監禁した疑いで逮捕した。

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 きっかけは、少年が中学3年の少女に送った、SNS上のダイレクトメールだった。少年が「君かわいいね。俺は埼玉で有名なヤンキーだ」と送ったところ、少女は「私の方が埼玉で有名なヤンキーだよ」と反論。少女が知り合いである組員の男に連絡すると、暴走族の少年少女ら約20人が、少年の自宅へ集まったという。

 なぜ、ささいな一言がここまで発展してしまったのか。青少年不良文化評論家の岩橋健一郎氏は「俺有名だよ」と自称するのが、最近の傾向だと解説する。

「俺は有名なヤンキーだ」から中学生がトラブルに 少子化で“自称”の傾向? 専門家「認めてくれる人が周りにいない」
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 「すごいヤンキーは、たしかに各地元で1人はいるが、それは自称ではない。第三者もしくは仲間が『あいつがすごい』と言う。(本当に実力を持っているなら)本人は『みんながすごいって言っている』とは言わない。昔ながらの事件だが、だいぶ中身は違ってきている印象だ」(岩橋氏)

 ネット掲示板を見ると、各地で「最強ヤンキー」のスレッドが立ち、「俺一人で30人とケンカして圧勝した」(館山のN)、「俺が声をかければ100人が一瞬で集まる」(木更津のT)などの投稿が集まっている。

 「少子化に伴い、不良少年少女の人数も減っている。仲間がいないと自分のスゴさを認めてくれる人も周りにいない。そうなると、もう自分で言うしかなくなる。『言ったもん勝ち』みたいな状況で、引くに引けなくなって、その延長上で犯罪になってしまうのは残念だ」(岩橋氏)

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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