「完敗でした」
そう言わざるを得ない心境とは、果たしてどのようなものだったのか。何しろ、10年間の思いを込めた試合だったのだ。
12月31日の『RIZIN.40』さいたまスーパーアリーナ大会。RIZINとアメリカのメジャー団体ベラトールの対抗戦で、扇久保博正vs堀口恭司が行われた。両者はこれが3度目の対戦だった。
過去の戦績は堀口の2勝。特に1戦目、修斗の世界タイトルマッチ(2013年3月)は勢いのある堀口に扇久保が呑まれたような試合だった。だからこそ、扇久保は堀口へのリベンジをキャリア最大の目標としてきた。10年間、堀口のことを考え続けてきたという。