将棋の藤井聡太王将(竜王、王位、叡王、棋聖、20)に羽生善治九段(52)が挑戦する「囲碁将棋チャンネル 第72期ALSOK杯王将戦七番勝負」第1局は1月8日、静岡県掛川市の掛川城二の丸茶室で1日目の対局を行っている。注目の戦型は、後手の羽生九段が「一手損角換わり」を志向した。
現在最多の五冠を保持する若き第一人者と、タイトル通算99期のレジェンドがタイトル戦初対決となった今期の王将戦七番勝負。振り駒で先手番となった藤井王将は、地元名産の「掛川茶」を一口含んでから飛車先の歩を突き開戦した。
7期ぶりに王将戦七番勝負の舞台に戻ってきた羽生九段にとっては、4回目の掛川対局となる。過去3度は久保利明棋王(第59期)、渡辺明王将(第63期)、郷田真隆王将(第65期)と対戦し、いずれも黒星を喫している。本局では、温めてきた一手損角換わりを藤井王将にぶつけて初白星と好発進を狙う。
32歳年上の羽生九段の挑戦を受ける藤井王将も、動じずに急戦を志向。相早繰り銀の形から、早くも歩がぶつかった。羽生九段にとって選択肢の多い局面で、一手一手の選択に大きな注目が集まっている。持ち時間は各8時間の2日制。ABEMA PPVでは、この対局を終了まで生放送する。
【昼食の注文】
藤井聡太王将 掛川牛の麻婆豆腐(サラダ、ごはん、スープ付き)
羽生善治九段 遠州黒豚と掛川野菜のトマト煮込み(サラダ、スープ、パン)
【昼食休憩時の残り持ち時間】
藤井聡太王将 7時間17分(消費43分)
羽生善治九段 5時間36分(消費2時間24分)
(写真提供:日本将棋連盟)