炎上した「レンタル障害者」に乙武洋匡氏「健常者側はさして障害者との出会いを求めていない。そのギャップを埋めるためにアリなのではないか」
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 Twitterで炎上気味に話題になった、「『レンタル障害者手帳持ち』というサービスを始める」というある人物の宣言(現在は削除)。21日の『NewsBAR橋下』では、橋下徹氏と乙武洋匡氏がその是非について意見を述べた。

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 ツイートをした人物は障害者手帳を持っているそうで、美術館や映画館など障害者手帳を提示すれば無料・割引になる施設に一緒に行くことで、“介助者”としてそれらの恩恵を得られるというのがサービスの趣旨だ。

 これに乙武氏は「結論から言うとアリだと思う」との考えを示す。「何が叩かれているかというと、“僕と一緒に行くと割引になる”というお得感が、障害者手帳の悪用ではないかということ。確かに、倫理観的に疑問に思う部分がないわけではないが、そこも含めて許容してほしいと思っている。日本は先進国の中で珍しく分離教育があり、障害者と健常者が別々の環境で学んでいる。国が強制的に接する機会がないようにしておいて、“社会に出たら仲良くやってね”は無理がある。実はレンタル障害者は厚労省が見解を出すまでの事態になっていて、“障害者手帳というものは、そもそも介助者、家族や友人、医療関係者などに限定をしているので”と。友人をどうやって作るのか、自分が出会いを求めていこうと思っていても、“お前ら迷惑かけないように生きていけよ”みたいなことがヤフコメに書かれている中で、その見解自体ちょっと待ってくれと思う。健常者側はさして障害者との出会いを求めていないので、そのギャップを埋めるために“僕らといるとお得ですよ”というのはアリなのではないか」。

炎上した「レンタル障害者」に乙武洋匡氏「健常者側はさして障害者との出会いを求めていない。そのギャップを埋めるためにアリなのではないか」
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 また、橋下氏も「介助者を限定してどうするのか。家族ばかりに負担させるところにも問題があるわけだから、そこをなるべく広げるために、むしろ積極的に活用していったらいい。インセンティブは世の中の政策に山ほどあって、補助金制度はだいたいそう。(レンタル障害者の仕組みも)共生社会を作るためのささやかながらのインセンティブじゃないか。これでみんなが“一緒にやろうか”と介助者になってくれれば、政策としては大成功。本来の趣旨ではないということだが、僕は障害者手帳を使うときに、どういう意図か、という内心を見にいくのは大反対だ」と述べた。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)

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