将棋の朝日杯将棋オープン戦本戦トーナメントが1月27日に行われ、1回戦の佐藤天彦九段(35)対広瀬章人八段(36)戦が午前10時から始まった。勝者は午後2時からベスト4入りをかけた2回戦で、渡辺明名人(棋王、38)対西田拓也五段(31)戦の勝者と対戦する。
佐藤九段は2006年10月に四段昇段。竜王戦1組(1組:9期)、順位戦A級(A級以上:8期)。タイトルは名人3期で、棋戦優勝は4回。その振る舞いやファッションセンス、クラシック音楽や絵画を好むことから「貴族」の異名を持つが、将棋においてもトレンドをあえて追わずに独自の世界を創出している。今期は各棋戦で上位進出と好成績を残しており、朝日杯では初優勝に期待が寄せられている。
広瀬八段は、2005年4月に四段昇段。竜王戦2組(1組以上:3期)、順位戦A級(A級:9期)。タイトルは竜王、王位でそれぞれ1期の計2期。棋戦優勝は新人王戦で1回。今年度は竜王戦七番勝負で、藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)に挑戦していた(2勝4敗で奪取失敗)。各棋戦でトップクラスの棋士と対戦しながら、今年度勝率7割超と好調をキープしている。2度の決勝進出経験を持つが、第5回では羽生善治九段に、第11回では藤井竜王に敗れた。まずは難敵との1回戦突破を狙う。
両者の対戦は過去に19局あり、佐藤九段の10勝、広瀬八段の9勝とほぼ互角。直近の対戦は昨年8月の順位戦A級3回戦で、佐藤九段が勝利した。
本局の持ち時間は各40分。振り駒の結果、先手は広瀬八段に決まった。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で優勝賞金は750万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)