関東を中心に広島、山口など14都府県で少なくとも25件確認されている強盗事件。東京狛江市では金品が奪われるだけでなく、90歳の女性が殺害された。
【映像】雑魚寝する大勢の男性…フィリピン収容所内の様子（画像あり）
全国で相次ぐ強盗・窃盗事件を巡っては、「ルフィ」などと名乗る人物がフィリピンの収容所から実行役にSNSで指示を出している可能性があることが分かっている。
これまでも多くの犯罪者が拠点や逃亡先にしているフィリピン。一体フィリピンには何があるのか。ニュース番組「ABEMA Prime」では、かつて海賊版漫画サイト「漫画村」事件でフィリピンに潜伏し、拘束された星野ロミ氏とともに考えた。
「漫画村」開設者でフィリピンの空港で拘束され、強制送還後に逮捕された星野ロミ氏は「自分はビクタン収容所に3カ月くらいいた。漫画村事件で国際指名手配されてフィリピンで捕まった。当時、日本人は6人くらいだったが、その後日本人がたくさん入ってきたという情報があった」と話す。
なぜフィリピンの収容所に日本人が増えたのだろうか。
「特殊詐欺のグループがフィリピンで捕まったことがあった。僕はルフィとは会っていない。実は収容所の内部の人とやり取りしている人がいて、ルフィは僕の後に入ってきたと聞いた。収容所の中にいても、電話はもちろん、TelegramやLINEも使える。自分もスマホを購入して、フィリピンのイミグレーション（※ビザが適切に更新されていない、犯罪者や引き渡しを要請された人が一時的に収容される場所のこと）の内部で使っていた。充電もできるし、SIMカードがチャージをしないと使えないが、チャージ用のカードも収容所の中で売っている。お金も持ち込んでいい」
ネット掲示板「2ちゃんねる」創設者のひろゆき氏が「自由にお金を持ち込んでよくて、SIMカードも売っているのか」と驚くと、星野氏は「フィリピンはすごく汚職が進んでいて、お金さえあれば、正直なんでも手に入る。覚醒剤も蔓延している」と回答。
「ご飯も何か食べたいと思ったら、内部に何個かコンビニがある。病院に行くという体で、職員にお金を渡すと、病院に行くついでにショッピングモールに行って買い物もできる。基本的にはお金さえ払えば外出できる」
実際にルフィを名乗る人物が、収容所の中から指示を出すことはあり得るのか。
星野氏は「普通にあり得る。僕も収容所の中で写真を撮っていて、ブログも書いていた。僕が撮っていた写真も記事も全部公開されている」という。
ひろゆき氏が「例えば、電話をしたら刑務官が取り上げられたりはないのか」と聞くと、星野氏は「ちゃんとお金さえ払っていれば見逃される。フィリピンの収容所は自由なのでもう何でもできる。お金次第で部屋の質も変わる」という。
連続強盗事件の黒幕は本当にルフィなのだろうか。ルフィを名乗る人の下に、実行犯がいるのだろうか。
星野氏は「内部の人は『（ルフィは）ニュースに出ている立ち位置とは違う』と言っていた。世間のニュースで言われている“ルフィ”と、実際の“ルフィ”は違うかもしれない」と話す。
拘束されている4人は強制送還される見通しだ。しかし、捜査関係者はルフィが誰かは事件の本質ではないとしており、ルフィのアカウントをシェアしている可能性も示唆する。
「それもあり得る話だ。みんなで携帯1台をシェアしている可能性もある。トータルで考えたときに、必ず日本に協力者がいないと、この犯罪は実行できない。お金を持っている人を襲っている事件だから、日本人かは分からないがリストを流している人は、必ず日本にいる。フィリピンの中から指示しているということは、奪ったお金をそっちにも流すはず。その流れがどうなっているかだ」
（「ABEMA Prime」より」）
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