ソフトウェアやコンピュータを駆使する技術者「ITエンジニア」。
【映像】あなたの何気ない一言がITエンジニアのモチベーションを暴落させることも
経済産業省の調査によると2030年には最大で約79万人のIT人材が不足すると試算されており、今後ますます注目と人気が集まる職業である。
いっぽうで、高い専門性を持つがゆえに普段から接点がないと彼ら彼女らの特性を窺い知ることはできないだろう。そして、彼らの「本質」を知らないと「大いなる損失」を生むかもしれないのだ。
文系からITエンジニアになり、大手外資系IT企業で活躍するちょまど氏(@chomado)と共にITエンジニアとの付き合い方・“取扱説明書”を探っていこう。
以下は、「ITエンジニアを対象に実施した『業務に関するアンケート調査』(バルテス株式会社 Qbook調べ)」の結果である。
【エンジニアが苦手・やりたくないと感じる仕事】
●ルーティンワーク・手伝い:「仕事はどのようなものでも自ら取り組むことで楽しくなるので何も考えずに指示通りやっても全く楽しくありません」
●社内外とのプレゼン、会議:「不慣れなため顧客への対応・折衝が苦手です」
●報告書など文書の作成:「外部向けの文書作成などは表現に頭を悩ませるため苦手です」
ルーティンワークに対しては「何をやったらいいか明確なので好き」という社会人も少なくないと推察できるが、「耐えがたい」と感じるITエンジニアが多数派のようだ。
ちょまど氏もアンケート結果に頷きながら
「もちろん必要なルーティンワークもあるのですが、基本的には苦手です。エンジニアの方は自動化したくなるはず。でも自動化を現場が許してくれないとなるとそのストレスは多大なものになります。効率よく仕事をしたい、という想いが強いのです。じつは私もルーティンワークに耐えられず、新卒で入社した会社を3カ月で辞めて、すぐに別の会社に転職した過去があります」(以下、ちょまど氏)
「社内外とのプレゼン、会議」の結果についても「普段コンピュータとコミュニケーションをしているのに、それを急に人間相手のコミュニケーションプロトコルに切り替えるのはチェンジコストが高いです」と賛同していた。
【エンジニアが好き・得意と感じる仕事】
●コーディング、実務、プログラミング:「動くプログラムが出来上がっていく過程を味わえる仕事が好きです」
●テスト:「新たに開発されたソフトを見る世の中で最初の人間となるのでワクワクしながら業務に取り組むことができる」
この結果に対してちょまど氏は
「ITエンジニアはコードを書いて実行し、思った通りに動くことに大いなる喜びを感じるので、この結果には納得です」
とコメント。
最後に、「ITエンジニアとして活躍できる人物像」について聞いた。
「知的好奇心が強い人、コンピュータとの対話が好きな人がいいですね。この分野は日進月歩で情報の更新が早く、1カ月前のものが古くなることも珍しくありません。新しいことを調べ続けられる人が向いています」
(『ABEMAヒルズ』より)
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