アクロバティックな指し回しで敵を圧倒する!?8組の師弟により“最強の師弟”を決める超早指し戦「ABEMA師弟トーナメント2022」は本戦準決勝が進行中。悲願の予選突破を決めたチーム木村の木村一基九段(49)&高野智史六段(29)師弟は、より激戦が見込まれる本戦に向けて「ハンモックヨガ」で身体を整えた。
トレーニングウエアに着替えた師弟は、さっそく新感覚ヨガにチャレンジ。「不安しかない…」と話していた木村九段だったが、日常からランニングなどの運動をこなしているとあり、見事なバランス感覚を見せてすぐにハンモックに馴染んでいた。
「ハンモックヨガ」は別名「空中ヨガ」とも呼ばれ、天井から吊るしたハンモックに身体を包んだり、腕や足を引っ掛けながらポーズを取る。ハンモックが支えとなるため易度が高いポーズも比較的簡単に行うことができ、柔軟性・筋力体幹力アップ、骨盤矯正、血液循環促進、リラックス効果など幅広い効果が期待できると言われている。
逆さ吊りのスパイダーポーズも難なくクリア。インストラクターから「長時間の対局で同じ姿勢でいると伺ったので、関節や筋肉を伸ばすことで姿勢を改善することができますよ!」と声をかけられると、高野六段は「逆さですけど、結構心地いい感じがします。正直ビックリしました」とリラックスした表情を浮かべていた。
次なる挑戦は、ダウンドッグ(下向きの犬の)ポーズ。足の付け根にハンモックを引っ掛け、リンパ節に刺激を入れてデトックスを促すポーズで背中を中心にストレッチした。さらに、発展形として空を飛ぶポーズにもチャレンジ。ハンモックヨガならではのアクロバティックな動きも楽しみ、2人からは笑顔も溢れていた。
対局中の真剣な表情とは一変、なんとも心地良さげな表情にファンもハンモックヨガに興味津々。「木村先生は体幹がしっかりしてるなあ」「木村九段が宙に浮いてるだけで笑ってしまうw」「これやってみたい~」「おじさんが舞ってる!」「かわいいことやってんなw」「師弟でめっちゃ楽しそう」と多くの声も上がっていた。
普段行うことのない反重力の動きだったが、木村九段はすっかり気に入った様子。「これは良い!楽しかった!身体が楽になった感じがします」。高野六段も「だんだん慣れてきて、身体がスッキリしました」とわずかに汗をにじませながら爽やかな表情を見せた。
しっかりリフレッシュし、力を蓄えた師弟が向かうは“未踏の地”・本戦トーナメントだ。軽やかな身体を手にしたチーム木村は、前年予選敗退の悔しさをバネに優勝までひとっ飛びする。
◆ABEMA師弟トーナメント 日本将棋連盟会長・佐藤康光九段の着想から生まれた大会。8組の師弟が予選でA、Bの2リーグに分かれてトーナメントを実施。2勝すれば勝ち抜け、2敗すれば敗退の変則で、2連勝なら1位通過、2勝1敗が2位通過となり、本戦トーナメントに進出する。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで、チームの対戦は予選、本戦通じて全て3本先取の5本勝負で行われる。第4局までは、どちらか一方の棋士が3局目を指すことはできない。
(ABEMA/将棋チャンネルより)