将棋の棋王戦コナミグループ杯五番勝負は2月5日、渡辺明棋王（名人、38）と挑戦者の藤井聡太竜王（王位、叡王、王将、棋聖、20）が第1局の対局を行っている。開幕局とあり、先手・後手を決めるための「振り駒」が行われたが、2度の振り直しとなる珍事があった。
11連覇に挑む渡辺棋王と、年度内六冠を目指す藤井竜王が激突するシリーズ。約1年ぶりの対戦とあり、対局開始前から多くの注目が集まっていた。開幕局とあり、記録係を務めた岡部怜央四段（23）が先手・後手を決めるための「振り駒」を担当。タイトルホルダーの渡辺棋王側の歩兵を5枚取り、両手の中で充分に振り混ぜて敷布の上に撒いた。5枚の歩のうち1枚が縦に立ち、「歩」と「と金」が2枚ずつ同数となり振り直しに。「振り直しです」と発声し、同じ動作を繰り返した。
しかし、2度目の振り直しも同様に1枚が縦に立ち、歩とと金が同数に。振り直しは稀にあることながら、2度の振り直しは珍事。3回目の振り駒では、歩が1枚、と金が4枚出て、藤井竜王の先手番に決まった。
開幕局で主催関係者も多く詰めかけていることもあり、ABEMAの視聴者からは「緊張感ヤバイw」「これは焦るw」「連続振り直しは初めて見た」「岡部四段がんばれー！！」と多くのコメントが寄せられていた。さらには「接戦のお告げ？」の声も。ファンにとっては嬉しいフルセットの大激戦が見られるかもしれない。
（ABEMA／将棋チャンネルより）
