将棋の竜王戦6組ランキング戦が2月10日に行われ、出口若武六段（27）と里見香奈女流五冠（30）が午前10時から対局を開始した。勝者はベスト16に進出し、田中悠一五段（37）と対戦する。
出口六段は、2019年4月に四段昇段。竜王戦6組、順位戦C級1組。昨年の第7期叡王戦で初のタイトル挑戦を果たした。五番勝負では藤井聡太叡王（竜王、叡王、王将、棋聖）に3-0で敗れたが、再びのタイトル挑戦に向けて視線を向けている。竜王戦は参戦4期目で、今期初戦は畠山成幸八段（53）に勝利した。
里見女流五冠は、2004年10月に女流2級に。女流棋界の第一人者で、タイトルは歴代最多の52期を数える。振り飛車党ではあるが居飛車でも十分に指しこなせる棋力の持ち主で、現在は8つある女流タイトルのうち5つを保持している。棋士による棋戦にも女流枠で数多く参戦しており、竜王戦は8期目の出場。初戦では脇謙二九段（62）を破った。
両者の対戦は過去に2局あり、2019年5月の棋聖戦一次予選、2022年6月の同二次予選の両方で里見女流五冠が勝利を飾っている。
竜王戦6組は67人で争われるランキング戦。1組の上位5名、2組の上位2名、3組から6組までの優勝者各1名の計11名が本戦トーナメントに出場する。持ち時間は各5時間。振り駒の結果、先手は里見女流五冠に決まった。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
（ABEMA／将棋チャンネルより）
