将棋の順位戦B級1組12回戦が2月14日に行われ、羽生善治九段(52)が横山泰明七段(42)に96手で勝利し、今期の成績を5勝6敗とし来期のB級1組残留を決めた。敗れた横山七段は最終13回戦の一斉対局で残留を目指すことになった。
【中継】第81期 順位戦 B級1組 12回戦 羽生善治九段 対 横山泰明七段
横山七段の先手番で始まった一局は相掛かりの出だしに。両者ともに自玉のバランスを取りながら攻めのタイミングを伺うと、駒がぶつかり合った後、横山七段が飛車を8筋に展開してひねり飛車に。さらに今度は1筋に攻めの拠点を作ろうと飛車も1筋に振り、攻防のポイントが目まぐるしく変わった。
難しい序中盤で先にポイントを稼いだのは羽生九段。夕食休憩を終え、本格的な戦いが始まると、7筋、8筋を中心に攻め立て横山陣に切り込んだ。横山七段も切り返すと、今度は5筋が主戦場に。両者の持ち時間が1時間を切ったところで、激しい最終盤に突入した。
食い下がる横山七段も必死の反撃で逆転を狙ったが、羽生九段はがっちりと自玉を守り固めると相手の攻めを切らせて着実な寄せ。最後は危なげなく勝利を手にした。
(ABEMA/将棋チャンネルより)