【ブンデスリーガ】ケルン3-0フランクフルト(日本時間2月13日/ラインエネルギーシュタディオン)
”ピッチ上の指揮官”と思わせるような圧巻のコーチングだった。ケルン戦で先発出場を果たしたフランクフルトの元日本代表MF長谷部誠はピンチの際、味方DFにポジショニングを指示。すると、相手チームが出したグラウンダーのクロスがその場所に届き、フランクフルトは大ピンチを逃れたのだった。
【映像】「ピッチ上の指揮官」絶体絶命の大ピンチを救った“皇帝”長谷部誠
スコアレスで迎えた23分、フランクフルトに絶体絶命のピンチが訪れた。
右サイドからのビルドアップが詰まり気味だったフランクフルトは、長谷部誠からトゥタのパスがズレて相手にボールを奪われた。センターバックがハーフライン付近まで上がっていた場面での不用意なボールロストをしてしまったため、フランクフルト守備陣は1人、ケルン攻撃陣は2人という数的不利な状況で守らなければいけなくなってしまった。
長谷部は奪われた選手に自らが追いつかないと判断すると、味方DFのエンディカにポジショニングをコーチング。クロスのコースを消すように指示をすると、相手チームが出したクロスは見事エンディカの下へ渡り、フランクフルトは難を逃れた。
ベテランになるにつれて身体能力が落ちてくるのは抗えないことだが、今回の長谷部のコーチングのように経験に基づく”予測能力”は高まっていく。彼のように相手のプレーを先回りできるプレイヤーがピッチ上にいることは味方選手も心強いだろう。
(ABEMA/ブンデスリーガ)
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