将棋の棋王戦コナミグループ杯五番勝負は2月18日、渡辺明棋王(名人、38)と挑戦者の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)が石川県金沢市の「北國新聞会館」で第2局対局中だ。ABEMAの中継には、現地で立会人を務める田中寅彦九段(65)が出演。対局者が注文した昼食の「加賀懐石弁当」の“食レポ”を行った。
田中九段は、1976年6月に四段昇段。同年度の将棋大賞新人賞と連勝賞、1978、80、81、83年の勝率第一位賞など数々の受賞歴を誇る。独創的な序盤戦術から「序盤のエジソン」の異名を持ち、棋戦優勝は1984年度のNHK杯など6回、1988年度には第52期棋聖戦で初タイトルを獲得した。日本将棋連盟専務理事などを務めあげ、2022年4月15日付で現役引退となった。草野球や水泳などスポーツ系のアクティブな趣味も多い大ベテランだ。
第2局では、立会人の重責を担う傍らABEMA中継に出演。両対局者が注文した「加賀懐石弁当」を前に、「これから私、松重豊になります」とマンガ作品原作のドラマシリーズ『孤独のグルメ』の主人公・五郎を演じた俳優の松重豊を引き合いに出し、満面の笑みを見せた。
将棋界の重鎮は「毎日でも食べたいですね」と金沢ニューグランドホテル特製弁当のおかずを何品もパクパク。ジェントルでボキャブラリー豊富な食レポに、視聴者は「お上品ね」「美味しそう~」「絶対おいしい」「タナトラ先生かわいい」「いいねえ」「めっちゃ落ち着く食レポ」「良い食レポでしたー」と見入っていた。
スタジオから対局者の印象を問われると、「藤井五冠は飄々とした感じに見受けられるが、渡辺棋王はすでに終盤のような緊迫した表情だったのが印象に残っている」と語っていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)