まさかか、それともさすがか。“村神様”の一発に、思わず仲間も興奮気味だ。第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する野球日本代表(侍ジャパン)の宮崎キャンプ4日目が2月21日に行われた。本番が迫る中、この日からライブBP(実戦形式の打撃練習)がスタート。エース格のパドレス・ダルビッシュ有投手が一番乗りにマウンドへ上がったが、最初の打者だったヤクルト・村上宗隆内野手が真ん中高めのツーシームをバックスクリーン直撃の豪快アーチ。昨シーズンの三冠王、日本人歴代最多となる56本塁打の実力を見せた。これにはチームメイトも思わず村上に次々と拳を出して「グータッチ」の祝福ラッシュ。思わぬ予行練習ができた。
味方同士の実戦練習とはいえ、メジャーでエースとして活躍するダルビッシュから日本の三冠王・村上がホームランを打ったとあっては、見ている側も興奮が収まらない。ダルビッシュもライブBPの前に「(チームメイトに)当てないように」と厳しいコースを攻めなかったこともあるが、それでも完璧に捉えた打球がバックスクリーンで弾むと、詰めかけたファンからも試合同様の大きな歓声が起きた。
感触抜群の一発を放ち、打席を離れた村上に対して、選手たちは次々と右手を差し出してグータッチ。今回のライブBPの打者は「立候補制」だったことが報道されており、日本の三冠王がメジャーでも通用することを証明するような一発に、仲間も一緒に喜んでいた。村上には本番で対戦するメジャークラスの剛腕からも、この日のようなホームランが期待されるところだ。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)




