ロナルド・アラウホ

 ウルグアイ代表DFロナルド・アラウホ(バルセロナ/スペイン)が、新生“セレステ(代表チームの愛称)”をリーダーとして引っ張っていく決意を語った。20日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 1999年3月7日生まれのアラウホは現在23歳。ラ・マシア育ちの同選手は2019年10月にトップチームデビューを果たして以降、守備の要として活躍している。今季もラ・リーガ開幕からスタメンフル出場を続けていたが、昨年9月のウルグアイ代表の活動中に負傷。FIFAワールドカタール2022に臨む同国代表メンバーに選出されたものの、負傷の影響により本大会での出場機会は訪れなかった。

 まず、アラウホは「ワールドカップのピッチに立てなかったことは、とても悲しく、辛い時間だった。一番叶えたいことだったからね。母国の代表チームと一緒に、戦いたかった。とてもショックだったし、大会後は落ち込んだよ」と吐露。一方で「僕はその場所に辿りつくために懸命に努力したし、幸いなことに招集は26名だった。おそらく、23名だったらワールドカップにも行けてはいない。26人だったからこそ、チャンスがあったんだ」と心境を語った。

 長年に渡ってウルグアイ代表のシンボルとして活躍してきたDFディエゴ・ゴディンやFWルイス・スアレス、FWエディンソン・カバーニらとともに、代表の活動をしてきたアラウホ。一時代を築いたベテラン勢に代わり、チームを引っ張っていく決意を固めた同選手は「今度は僕たちの番だ。リーダーとしての役割を担う年齢になった。ベテラン組は、僕たちがその役割を担い、代表チームの中で自分たちの道を切り開いていけるように指導してくれている。とても喜ばしいことだよ」としつつ、「僕たちの世代は、長年に渡ってヨーロッパで活躍している選手が多く、すでに経験値は申し分ない。それにU20の南米選手権では素晴らしい成績を残している。きっと、最高のワールドカップになるだろう」と4年後のW杯に思いを巡らしている。

 さらに、アラウホは「僕は自分自身の性格上、リーダーに向いているタイプだと思う。チームメイトに元気でいて欲しいし、そんな彼らの様子を知るのが好きだからね。ピッチ上では、集中力を維持するために常にコミニケーションを取ることを心がけている。それがチームメイトの助けになることも知っているよ」と明かしている。

 カタールW杯では、まさかのグループリーグ敗退の憂き目に遭ったウルグアイ代表。この悔しさを糧に、2026年のW杯での躍進を誓う新生“セレステ”の初陣は、3月24日の日本代表戦になる。