チャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)ファーストレグが22日に行われ、インテルがポルトを1-0で下した。試合後、UEFA(欧州サッカー連盟)の公式HPが決勝点を決めたベルギー代表FWロメル・ルカクのコメントを伝えている。
インテルの本拠地『スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ』で開催されたファーストレグは、両チーム譲らぬまま時間が経過。このままスコアレスドローの可能性も考えられた86分、“切り札”として58分からピッチに送り出されたルカクが大仕事をやってのける。右サイド開いた位置でボールを受けたイタリア代表MFニコロ・バレッラがクロスボールを送ると、ペナルティエリア内でセンターバック2枚の間にポジションを取ったルカクが反応。ドンピシャで合わせたヘディングシュートはポストを叩いたが、こぼれ球を自ら押し込み、インテルに値千金の先制弾をもたらした。試合はこのままタイムアップを迎え、インテルが12シーズンぶりの準々決勝進出に向けて弾みのつく勝利を掴んだ。
試合後、ルカクは「勝利のみを求めていた。チームとしては2点目を決めたかったけど、1点差であっても勝利できたことが重要だ」とコメント。「この数カ月間は負傷の影響もあって非常に複雑な時期を過ごしていた」と率直な心境を明かしつつも、「今日という日にチームの目標達成に貢献できたことを嬉しく思う」と勝利を喜んだ。
ルカクはポルト戦のゴールでCLでの通算得点数が「20」に到達(CL予選も含む)。かつてアンデルレヒトで活躍した元ベルギー代表FWポール・ヴァン・ヒムスト氏が保持していたベルギー国籍選手のCL最多得点記録に並んでいた。だが、ルカクは「僕はエゴイストじゃない」と話し、自身のゴールや記録よりもチームの勝利に貢献することが最優先だと主張している。
「インテルのために僕の持っている力のすべてを出し尽くすことだけを考えている。だからこそ、今日の勝利は何よりも嬉しい。これで終わりではなく、この調子を維持し、チームとして前進し続けなければならない」
ファーストレグを勝利で飾ったインテルは、この後セリエAで3試合を消化した後、3月14日にポルトの本拠地『エスタディオ・ド・ドラゴン』で開催されるセカンドレグに臨む。