チャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)ファーストレグが22日に行われ、インテルがポルトを1-0で下した。試合後、UEFA(欧州サッカー連盟)の公式HPがインテルを率いるシモーネ・インザーギ監督のコメントを伝えている。
試合は拮抗した展開となり、無得点のまま時間が経過。スコアレスドローの可能性も頭をよぎる中、86分にインテルが試合を動かす。右サイドでボールを持ったイタリア代表MFニコロ・バレッラのクロスボールから、途中出場のベルギー代表FWロメル・ルカクがヘディングシュート。1度はポストに嫌われたものの、こぼれ球をルカクが押し込み、土壇場でインテルが先手を取った。試合はこのままタイムアップ。S・インザーギ監督が“切り札”として送り出したルカクの活躍もあり、インテルが本拠地『スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ』でポルトを下した。
試合後、S・インザーギ監督は「フィジカル面でもテクニック面でも優れたチームを相手に、我々は素晴らしい試合をしたと思う」と総括。「前半は先制のチャンスが何度かあったから、少しばかりの後悔が残っている。後半は主にカウンターでポルトに危険なシーンを作られてしまった。だが、(ミラン・)シュクリニアルと(アンドレ・)オナナの活躍でピンチを凌ぐことができたね。そして、最後は交代で入った選手が仕事をしてくれた」と話しただけでなく、ポルト戦で見られた反省点についても語っている。
「前半はボールを持てる時間が長かったが、もっと素速く回す場面も必要だった。ビルドアップの部分では改善の余地がある。一方、相手のハイプレスが素晴らしかったのも事実だ。だからこそ、ボールを回す時のペースを意識しなければならなかった」
また、この試合ではS・インザーギ監督とポルトを率いるセルジオ・コンセイソン監督の対決にも注目が集まった。というのも、S・インザーギ監督とコンセイソン監督は現役時代に共にラツィオでプレーした元チームメイト。1999-2000シーズンにはセリエAとコッパ・イタリアの“2冠”も経験していた。S・インザーギ監督はかつての同僚とのやり取りについて「試合前にハグをしたけど、その後はお互いのチームに集中していたよ」とコメント。「(ポルトの)出場可否が不透明だった選手たちを何人かスタートからプレーさせたことには驚いたね」と明かしている。
勝利したインテルは2010-11シーズン以来12シーズンぶりの準々決勝進出に向けて一歩前進。セカンドレグは3月14日にポルトの本拠地『エスタディオ・ド・ドラゴン』で開催される。