フランクフルトに所属している日本代表MF鎌田大地がドルトムントへの移籍に近づいている模様だ。ドイツメディア『Sport1』を筆頭に複数のメディアが報じている。
鎌田とフランクフルトの現行契約は今シーズン限りで満了を迎えるが、現時点で新契約は締結されていない。来夏の移籍市場での“ステップアップ”も取り沙汰されるなど、去就には大きな注目が集まっていた。
このような状況で、鎌田の移籍に関する最新情報が飛び込んできた。中盤の強化を目論むドルトムントが、その“トップターゲット”として鎌田に接触しているという。鎌田の獲得に関心を示すクラブは他にもあるものの、現時点でポールポジションにいるのはドルトムントのようだ。既にドルトムントのSD(スポーツディレクター)を務めるセバスティアン・ケール氏と鎌田の代理人は交渉の席に着いており、移籍に向けた話し合いは順調に進んでいる模様だ。選手自身もドルトムントへの移籍を希望していると報じられた。
また、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、既に鎌田とドルトムントは口頭合意に達したという。ロマーノ氏はドルトムント以外にも3つのクラブが獲得に乗り出していたことを伝えた上で、ドルトムントへの移籍を決めたと報道。今季限りで契約が満了を迎えるため移籍金の発生しないフリートランスファーで、2028年夏までの5年契約を締結する見込み。正式な加入はシーズン終了後となるものの、近日中に発表される可能性があると報じている。
現在26歳の鎌田は2019年夏にシント・トロイデンからの完全移籍でフランクフルトに加入した。加入初年度から主力に定着すると、昨シーズンはヨーロッパリーグ(EL)全13試合の出場で5ゴールを挙げ、クラブに42シーズンぶり2度目となるヨーロッパカップ戦のタイトルをもたらした。フランクフルトで迎える4シーズン目となった今季は、ここまで公式戦30試合のピッチに立って13ゴールを挙げている。
ドルトムントはかつて元日本代表MF香川真司(現:セレッソ大阪)が在籍していたことでも知られている。香川の加入初年度となった2010-11シーズンからはブンデスリーガで2連覇を達成していた。その後、2014年1月からはC大阪からのレンタル移籍でMF丸岡満(現:RANS FC)も在籍。正式にはセカンドチームにあたるU-23チームが主戦場となっていたものの、トップチームでもブンデスリーガで1試合に出場した。仮に鎌田のドルトムント移籍が決定すると、同クラブに所属する歴代3人目の日本人選手となる。
※2月24日(金) 7:40追記
一部表現に誤りがあったため、タイトルおよび本文を訂正させていただきました。