将棋の藤井聡太王将(竜王、王位、叡王、棋聖、20)に羽生善治九段(52)が挑戦する囲碁将棋チャンネル 第72期ALSOK杯王将戦七番勝負第5局は2月25日、島根県大田市の「さんべ荘」で対局中だ。対局1日目、昼食の“勝負めし”には藤井王将が「大あなご重」、羽生九段は「そば三昧」を選んだ。
藤井王将は、名物の「大あなご重」を注文。アナゴは島根県が全国有数の漁獲量を誇るが、中でも大田市の水揚げ量がナンバーワン。島根半島沖で暖流と寒流がぶつかるため餌が豊富で、脂の乗りと身の締まりのバランスの良い一級品のアナゴに育つという。江戸前のアナゴは約30cmほどの大きさだが、大田市では50cmを超える大きなアナゴが多く獲れる。
「大あなご重」は肉厚の大アナゴをふっくら香ばしく焼き上げ、対局宿「さんべ荘」秘伝の甘辛特製ダレをたっぷりかけて提供。タンパク質、DHAなどの良質な油、ビタミン類などの栄養も豊富な大あなご重でお腹を満たし、午後の対局へ向かう。
一方、挑戦者の羽生九段は「そば三昧」をオーダー。三瓶山麓で古くから栽培されている在来種のそばで、一般的なそばの品種と比較すると小粒ながら、粘りの良さと濃い味が特徴とされている。さんべ荘スタッフが手打ちし、絶妙な歯ごたえが引き立つように茹で上げられた香り高いそばを、「割り子」と呼ばれる丸い容器に盛り付けて提供。天ぷらのほか、ねぎや大根おろしなどの薬味と併せて様々な味わいを楽しむことができる。
(写真提供・日本将棋連盟)