アルバロ・ロドリゲス

 レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督がアトレティコ・マドリード戦を振り返りつつ、カスティージャ(Bチーム)所属のU-20ウルグアイ代表FWアルバロ・ロドリゲスについて言及した。25日、スペイン紙『マルカ』がコメントを伝えている。

 ラ・リーガ第23節が25日に行われ、レアル・マドリードは本拠地『サンティアゴ・ベルナベウ』でアトレティコ・マドリードとの”マドリード・ダービー”に臨んだ。63分に退場者を出したアウェイチームは78分にFKからホセ・マリア・ヒメネスのヘディングで先制に成功。しかし85分、左CKに途中出場のA・ロドリゲスが頭で合わせ、ホームチームが試合を振り出しに戻した。その後スコアは動かず、1-1で両者が勝ち点「1」ずつを分け合う結果となった。

 数的優位を生かせず、ホームで痛恨のドロー決着に終わったレアル・マドリード。アンチェロッティ監督は「ボールを支配できていたという点では良かったと思う。しかし、前半はチャンスを作り出せず、後半は多くのエネルギーを注ごうとした時間に失点してしまった。それにより少し混乱してしまった。同点に追いつく時間はあったが、勝ち越すための十分な時間はなかった」と試合を振り返りつつ、トップチームデビューから3試合目にして貴重な同点ゴールを記録したA・ロドリゲスについても言及。同選手の来シーズンのトップチーム昇格を明言した。

「彼は自分が持つクオリティーを全て見せてくれた。彼にとっても、我々にとっても特別な夜になったよ。来シーズン、彼はトップチームの一員となるだろう。なぜなら、彼のようなクオリティーを持った選手はほとんどいないからだ。年齢的に若く、非常に長身でパワフル、ボールの扱いも上手い。そして強烈なヘディングという武器を持っている。我々は彼を上手く起用する必要がある。ラウール(カスティージャの監督)と話し合わなければね」

 なお、ラ・リーガ3連勝を逃したレアル・マドリードは、翌日に試合を控える首位バルセロナとの勝ち点差を縮められず。バルセロナが今節に勝利した場合、勝ち点差は「10」に拡大することとなる。アンチェロッティ監督は「状況は難しくなったが、アディオス(スペイン語で『さようなら』)ではない。我々は最後まで戦い抜くし、最後にどうなるか見てみよう」と切り替えを強調した。