パリ・サンジェルマン(PSG)所属の元スペイン代表DFセルヒオ・ラモスに、中東移籍の可能性が浮上しているようだ。25日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
レアル・マドリードで公式戦通算671試合に出場し、ラ・リーガを5度、チャンピオンズリーグ(CL)を4度、FIFAクラブワールドカップを4度制するなど数多くのタイトル獲得に貢献したS・ラモス。2021年夏にPSGに加入し、在籍2年目となった今シーズンはここまで公式戦32試合に出場し2ゴール1アシストをマークしている。
先日にはスペイン代表からの引退を発表し話題を呼んだ同選手だが、PSGとの現行契約が今年の6月末で満了を迎えることから、その去就にも大きな注目が集まっている。かねてから中東方面からの関心が噂されていたS・ラモスだが、今回の報道によるとアル・ナスルが同選手の獲得に向けて具体的な動きをスタートさせたようだ。
昨年12月にポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドを獲得したアル・ナスルは、2030年のFIFAワールドカップ自国開催に向けて国内リーグを盛り上げるべく、さらなる大物選手の獲得を検討しているという。バルセロナ所属の元スペイン代表MFセルヒオ・ブスケツやレアル・マドリード所属のクロアチア代表MFルカ・モドリッチへの関心が噂される中、S・ラモスへのオファー提示も本格的に検討しているようだ。クラブ側はすでにS・ラモスの代理人と接触し、掲げているプロジェクトについての説明を行なったとも伝えられている。
S・ラモスはPSGでの現状に充実感を得ているものの、クラブ側が同選手との契約延長に踏み切るか否かは現時点では不透明。ルイス・カンポスSD(スポーツ・ディレクター)をはじめとしたクラブ幹部は、今後もS・ラモスのパフォーマンスを注視しつつ、契約についての検討を重ねていくと見られている。なお、『マルカ』は3月8日に控えるCL・ラウンド16セカンドレグのバイエルン戦でのパフォーマンスが、去就に影響を与える可能性が高いと指摘している。