オディオン・イガロ

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2022・西地区の準決勝が26日に行われ、アル・ドゥハイル(カタール)とアル・ヒラル(サウジアラビア)が対戦した。

 決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)で谷口彰悟が所属するアル・ラーヤン(カタール)をPK戦の末に下したアル・ドゥハイルは、準決勝でもアル・シャバブ(サウジアラビア)との接戦を2-1で制した。同試合では、アル・ドゥハイルに所属している元柏レイソルのFWマイケル・オルンガが大暴れ。柏時代に共に戦った“元同僚”のGKキム・スンギュが守るゴールを2度破っていた。一方、大会連覇を狙うアル・ヒラルはラウンド16でアル・アハリ・ドバイ(UAE)を3-1で破ると、続く準々決勝では終盤の決勝弾でフーラード・フーゼスターン(イラン)を1-0撃破。ACL連覇まで残り2勝となっている。

 試合はキックオフ直後の2分に動く。右サイド高い位置で相手のスローインをカットしたモハメド・カンノがペナルティエリア右に侵入。シャペウで寄せてきた相手をかわして中央へ折り返すと、オディオン・イガロが頭で無人のゴールに押し込んだ。アル・ヒラルが立ち上がりに先制点を記録した。

 10分にもアル・ヒラル。右サイド開いた位置でロングフィードを受けたミシャエウがカットインからペナルティエリア右のスペースにボールを送ると、反応したイガロが飛び出してきたGKをかわしてゴールネットを揺らす。続く14分には左サイドを抜け出したサレム・アル・ドサリの折り返しをムサ・マレガが押し込み、開始15分でアル・ヒラルが3得点を挙げた。

 勢いに乗ったアル・ヒラルは27分にもマレガが自身この日2点目の得点を沈める。38分にはスルーパスに抜け出したマレガのヒールパスからアル・ドサリが右足でゴールネットを揺らし、アル・ヒラルが5点をリードしてハーフタイムに突入した。

 後半に入ってもアル・ヒラルは攻撃の手を緩めない。立ち上がりの48分、敵でミスを拾ったアル・ドサリのスルーパスからイガロがループシュートを沈め、ハットトリックを達成。62分にはアブドッラー・アルハムダンの折り返しからマレガが自身4点目を叩き込んだ。

 試合はこのままタイムアップ。準決勝の大舞台で圧巻のゴールショーを披露した“王者”アル・ヒラルが決勝戦行きの切符を掴み取った。なお、決勝戦では東地区を制した浦和レッズと激突。第1戦は4月29日、第2戦は5月6日に行われる。

【スコア】
アル・ドゥハイル 0-7 アル・ヒラル

【得点者】
0-1 2分 オディオン・イガロ(アル・ヒラル)
0-2 10分 オディオン・イガロ(アル・ヒラル)
0-3 14分 ムサ・マレガ(アル・ヒラル)
0-4 27分 ムサ・マレガ(アル・ヒラル)
0-5 38分 サレム・アル・ドサリ(アル・ヒラル)
0-6 48分 オディオン・イガロ(アル・ヒラル)
0-7 62分 オディオン・イガロ(アル・ヒラル)