キャンプ終了後も、“ダルビッシュ塾”は続くようだ。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けた野球日本代表「侍ジャパン」の宮崎キャンプ最終日、すべての練習メニューを終え野手最年長であるヤクルト・中村悠平捕手による手締めで打ち上げた後のサンマリンスタジアムには、パドレス・ダルビッシュ有投手がマンツーマンで楽天・松井裕樹投手を指導する姿があった。
さながら居残り補講のようだった。今キャンプでたびたび目にし、“ダルビッシュ塾”と話題になったダルビッシュによる若手へのアドバイスの様子が、キャンプを終えた後の球場でも見られた。この日の“生徒”は左腕の松井。ダルビッシュは、自らも行っている、「プライオボール」と呼ばれる重さの違うボールを壁に向かって投げるトレーニングを松井に教えているようで、松井は様々な色のカラフルなボールを手に投げ方を確認していた。ダルビッシュも自ら手本を見せながら、体の使い方を指導。松井はうなずきながら何度も動作を繰り返していた。
この様子に、公式YouTubeのコメント欄でも「居残りでダルコーチは豪華やな」「ダルビッシュ投手コーチが付きっ切り指導とか羨ましい」と言及する声が見られ、「すっかり兼任コーチやね」「ダルさんのお陰で投手陣みるみる良くなってる」と献身的なダルビッシュに対する感嘆の声も多く上がっていた。
ロッテ・佐々木朗希投手がダルビッシュ直伝のスライダーを強化試合で見せたり、調子が上がらなかったオリックス・宇田川優希投手が強化試合で圧巻のピッチングを見せたりと“ダルビッシュ塾”の効果は目に見える形で現れている。ダルビッシュの存在で、特に投手陣にとって収穫の多いキャンプとなったと言えるだろう。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
侍ジャパン強化試合
ABEMA テレビ朝日系列にて生中継
2.25(土) VS ソフトバンク
3.3(金) VS 中日
3.6(月) VS 阪神