将棋の竜王戦1組・出場者決定戦(5位)が2月28日に行われ、渡辺明名人(棋王、38)と三枚堂達也七段(29)が午前10時から対局を開始した。勝者は5位出場枠を目指し、次戦で広瀬章人八段(36)対八代弥七段(28)戦の勝者と対戦する。
渡辺名人は、2000年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:17期)で第80期名人(A級以上:12期)。タイトルは歴代4位、現役2位の通算31期、棋戦優勝は11回を数える。竜王、棋王2つの永世称号資格を保持している。今期の竜王戦はランキング戦1回戦で稲葉陽八段(34)に敗れ、出場者決定戦(5位)へ。本戦出場枠獲得を目指し本局に臨んでいる。
三枚堂七段は、2013年10月に四段昇段。竜王戦1組(1組:1期)、順位戦C級1組。2017年の上州YAMADAチャレンジ杯で棋戦初優勝を飾った。前期、2組昇級者決定戦を勝ち上がり自身初の1組へ昇級。今期の1組ランキング戦1回戦で丸山忠久九段(52)に敗れた。本局では永世称号保持者との対戦となるが、巧みな桂使いで2度目の本戦出場を狙いたい。
両者の対戦は過去に1戦。初手合いは2018年9月の早指し戦NHK杯本戦2回戦で、三枚堂七段が白星を飾った。約4年半ぶりの対戦は持ち時間各5時間の対局となるため、両者がどのような作戦を用意しているか注目が集まっている。
振り駒の結果、先手は渡辺名人に決まった。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)