アルゼンチンサッカー連盟(AFA)は27日、同国代表を率いるリオネル・スカローニ監督の続投を発表した。新たな契約期間は、北中米3カ国で共催されるFIFAワールドカップ2026終了までとなる。
現在44歳のスカローニ監督は、現役時代にエストゥディアンテスやラツィオ、アタランタなどで右サイドバック(SB)として活躍。2015年の現役引退後は指導者の道へ進み、セビージャやアルゼンチン代表のアシスタントコーチや、U-20アルゼンチン代表の監督を務めた。FIFAワールドカップロシア2018敗退後のホルヘ・サンパオリ前監督の解任を受け、2018年8月に暫定指揮官に就任。2019年11月には正式な監督として契約を締結した。
2019年に開催されたコパ・アメリカではチームを3位に導くと、2021年には同大会で28年ぶり15回目の優勝を成し遂げた。さらに2022年のフィナリッシマ(欧州王者と南米王者による対戦)ではイタリア代表を3-0で撃破し2つ目のタイトルを獲得。公式戦36戦無敗で臨んだ昨年のFIFAワールドカップカタール2022では、初戦でサウジアラビア代表に敗れたものの、その後チームを立て直し、36年ぶり3度目の優勝に導いた。
W杯制覇の功績を受け、契約延長は既定路線と伝えられていたスカローニ監督だが、この度正式に続投が決定した形となった。アルゼンチン代表は3月末にパナマ代表とキュラソー代表との国際親善試合を控えている。
なお、同監督は27日にパリで開催されたザ・ベスト・FIFAフットボールアウォーズにて、2022年度の男子最優秀監督賞に選出されている。