多くの将棋ファンが感動した大粒の涙から1年、成長した女流棋士が同じ舞台に帰ってくる。女流棋士3人1組で戦う超早指し戦「女流ABEMAトーナメント2023」のドラフト会議の模様が3月4日に放送される。昨年、準決勝で敗れた際のインタビューで、ぽろぽろと涙を流したのが伊藤沙恵女流名人(29)だ。「もっと一緒にいたかったなという気持ちで、感情がこみ上げてしまいました」というほどチーム愛が強かったが、その悔しさを糧に、その後に行われた女流名人戦で、悲願の初タイトルを獲得した。人間的に大きく成長するきっかけとなった大会で、今年狙うのは嬉し涙だ。