クープ・ドゥ・フランス(フランス・カップ)準々決勝の4試合が3月1日に各地で行われた。
オナイウ阿道が所属するトゥールーズは2部で下位を彷徨っているロデーズAFと対戦。試合は立ち上がりの5分、セットプレーからザカリア・アブクラルがゴール前のこぼれ球を押し込み、トゥールーズが先手を取る。続く7分にはブランコ・ファン・デン・ボーメンが追加点を決めると、10分にもカウンターからタイス・ダリンガがゴールネットを揺らし、開始10分でトゥールーズが3点をリードした。その後も攻撃の手を緩めなかったトゥールーズは最終的に6ゴールを記録。6-1と大勝を飾り、2008−09シーズン以来14シーズンぶりの準決勝へと駒を進めた。準決勝進出はクラブにとっては史上5度目。オナイウに出番はなかった。
ラウンド16でパリ・サンジェルマンを破ったマルセイユはアヌシーと対戦した。試合は27分にジョルダン・ヴェレトゥがGKとの1対1を仕留めてマルセイユが先制したものの、後半の立ち上がりに2失点を喫して逆転を許す。85分にアレクシス・サンチェスがPKを失敗し、窮地に立たされたものの、後半アディショナルタイムには直前にピッチに送り出されたフランコイス・レギス・ムグヘが同点弾を記録。この試合がトップチームでのデビュー戦となった18歳が値千金のシュートを沈め、マルセイユがラストプレーで試合を振り出しに戻した。勝負の行方はPK戦に委ねられ、7人目までもつれ込んだ激闘はアヌシーに軍配。マルセイユは劇的同点弾を決めたものの、PK戦で涙を飲むこととなった。
昨季のクープ・ドゥ・フランスで22シーズンぶり4度目の優勝を成し遂げた“王者”ナントはRCランスと激突。試合はセコ・フォファナのゴールでRCランスが先制したものの、直後に得たPKでナントが試合を振り出しに戻す。59分にはアンディ・ドゥロールがこの日2本目のPKをきっちりと沈め、ナントが2-1で勝利した。
11シーズンぶりの優勝を狙うリヨンは2部のグルノーブルをホームに迎えた。試合は24分にニコラス・タグリアフィコのクロスボールからブラッドリー・バルコラがヘディングシュートを沈め、リヨンが先制。38分には再びタグリアフィコのパスからジェフィーニョが追加点を決めた。後半には1点を返されたものの、試合はこのままタイムアップ。リヨンがベスト4入りを決めている。
なお、準決勝は4月5日に開催される予定だ。クープ・ドゥ・フランス準々決勝の結果は下記の通り。
■クープ・ドゥ・フランス準々決勝
リヨン(1部) 2-1 グルノーブル(2部)
ナント(1部) 2-1 RCランス(1部)
トゥールーズ(1部) 6-1 ロデーズAF(2部)
マルセイユ(1部) 2-2(PK戦:6-7) アヌシー(2部)